護衛3日目ー5
「ところで翔くん、話は変わるのだが...」
「何ですか?」
「ん~、それがな、報告を受けたのだが...。
うちの娘に手を出しているという」
『ぶぅ~~~!?』
思わず飲んでいたコーヒーを噴き出しそうになった。
僕がデンシンさんの娘に手を出している!?
娘といえばククル...、報告をしたのがポーラなら、きっとあの事を言っているのだろう。
「決して僕はククルには手を出してませんよ」
「そうか?報告によれば可愛い我が娘のククルを手懐けキスをさせたと報告があったぞ」
「それは誤解です。本人に聞けば分かると思いますが、僕が手懐けてもないし、強制的にした事もありません!」
「本当にそうか?
何でも翔くんは美少女ばかり集めてハーレムを作っているそうじゃないか。
娘も可愛いからといって、ハーレムの一員にするつもりじゃないのか?」
「誰がそんな事を...。
それに僕にはロリコンの趣味はありませんから」
「今はそうかも知れないが、将来、美少女になると考えて今のうちから手を出しているのじゃないのか?」
「なっ」
デンシンさんは娘の事となると必要以上に突っ掛かってくる。
今も声は穏やかに感じるが、顔は少し怒り気味で眉間がピクピクと動いている。
何を言っても無駄なような気がする。
「兎に角、ククルには手を出してません!」
「本当か?」
「本当です」
暫く見つめ合う二人、これから恋が始まるのでは...、そんな関係には絶対ならない。
男の趣味はないのだから。
ただ、デンシンさんの目を逸らしてしまうと嘘を誤魔化していると思われたくないので、目を逸らせずにいた。
「翔くん、男に二言はないな!」
「勿論!」
「もし、ククルに手を出しているが分かった場合、私のダンジョン迷宮に閉じ込めて、一生出られないようにするからな」
僕は手を出さないがククルが僕に手を出してきた場合は?
聞きたいけど、凄んでくるデンシンを目の前に聞くに聞けず、
「分かりました」
返事だけはしておいた。
なるべく早くこの街を出て大陸に渡らないと、ずっと監視されそうで嫌だった。
そしてデンシンさんは本題へと話を戻した。





