護衛2日目-6
僕と沙羅がククル宅に戻ると仲間と従業員達がバタバタと動き回っていた。
一体、どうしたのだろうか?
走り回っている人達の中に潤を見つけ声をかけた。
「何があったんだ、潤」
「翔か、今ククルを探している所なんだ」
「ククルを探している?
まさか、居なくなったのか!?」
「すまない」
「どうしてなの?
ちゃんと護衛に付いていたのよね」
「それは勿論、部屋の中では女性達だけだったが、それ以外では俺達も護衛に付いていたんだ」
「だったらどうして?」
「俺達にも分からないんだ。
突然、ククルが「行かないと」と呟いたと思ったら身体が透けて霧のように消えてしまったんだ」
「霧になって消えた?」
「そ、そうなんだ。
僕達の目の前で突然。
何が起きたのか...、狐に化かされたようだ」
一応、精霊達にも聞いてみる。
『お前達はククルが消えたとき何か感じたか?』
『それが何も...』
『多分、精霊の仕業じゃないよ』
『何かのスキルじゃないのかな』
『スキル?」
『そう、精霊や魔法の動きは全くなかったわ。
だからそれ以外の力としか考えられない』
僕はメニューのマップ画面を開いた。
それはククルの居場所を特定する為だ。
仲間達が見張っているから大丈夫だろうとは思ったが、万が一、誘拐された場合、直ぐに居場所が分かるようにマーキングしていたのだが、マーキングしていて良かったと今は思う。
別に仲間を信用していない訳ではないが、誘拐犯が分からない以上、どうやって誘拐するのかも分からなかった。
マップで確認するとまた川沿いにある盗賊の洞窟の方に動いていた。
僕はこっそりとククルの後をつける事にした。





