護衛2日目ー2
『トン、トン、トン』
不意に入り口のドアがノックされた。
「入りたまえ」
ギルド長の声が響き渡る。
ドアを開けて入って来たのは秘書のポーラだった。
「紅茶が入りましたので、休憩されてはいかがですか?」
「そうだな」
「あら、お客様でしたの?」
「ん~?、いつから底に居たんだ?」
「えっ!?ギルド長が座って待っていろと言うから待っていたのに」
「そうだったか?
すまんな、つい何かに集中すると他が見えなくなるんだ」
「ごめんなさいね、いつもの事だから」
「その気持ち分かる~」
沙羅はギルド長の言葉に賛同していたが、その所為で何時間、無駄な時間を過ごしたと思っているんだ。
しかし、ポーラさんも昨日、僕が胸を触った事を覚えていないのか、全く怒っていなかった。
それだけでも良かったと思わなければ。
ギルド長が休憩を取るようなのでククルの件を聞く事にした。
「ククルの話ではギルド長が外に出ることを勧めたと言っていたのですが本当なのでしょうか?」
沙羅がいきなり核心をついた質問を投げ掛けた。
ギルド長は腕を組み、目を閉じた。
どう話すのか考えているだろうか?
真実を話してくれるか、それとも何かにつけてごまかしてくるのか...。
僕と沙羅はギルド長の言葉を待っていった。





