護衛1日目ー6
僕達はククルと沙羅、空の後を付いていく。
どうやら地下街の中心部に向かって歩いているようだ。
またククルが誘拐、または危害が及ばないように周りを警戒しながら歩いていく。
ずっと誰かに見られている気配は、いまだに続いていたが、どうやら直接見ている訳ではなく、別の場所から監視している事が何となく分かった。
この監視の気配と自分の場所を特定させない要領の良さ等から、相当レベルが高い者の仕業だと断言出来る。
あとは味方なのか敵なのか?
「ほら見えてきたわよ、あれがギルド会館だよ」
遠くからでも分かる。
周りと比べて一際大きな建物があった。
高さは3階建てだけど、何処かの宮殿のように、面積が広く中庭を囲むように真四角に建てられていた。
そして近づいて分かった。
その中心部分に透明な筒のような物が地面から天井まで伸びていた。
「あの透明な筒みたいな物は何だ?」
「ああ、あれはね、昇降機だよ」
「昇降機?」
「人や荷物を地上と地下街で運んでいるんだよ」
「要はエレベーターと言うことか?」
「そうみたいね」
「それならここに来る時、エレベーターを使えば良かったじゃないか」
「こっちでは昇降機と言うんだけど、翔くん達の国ではエレベーターって言うのか。
どうして地下街に降りるとき階段を使ったか?
それはね階段が近くにあった事もだけど、昇降機に乗る為には並ばなければならないの。
片道5分程度だけど、荷物を運ぶ人が多くて1時間は待たなくてはならないよ。
そんなに待てないでしょう。
だから、降りるだけなら階段の方が早いんだから」
「なるほど」
「それで何でその昇降機を囲むようにギルド会館があるんだ?」
「それはね。
ギルドが管理しているからだよ。
昇降機を使う為には身分証明や銅貨10枚が必要になってくる。
犯罪者を入れない為なんだけど」
「ククルは誘拐される」
「そうなんだよね。
もう慣れてきたけどね。
それじゃギルド会館に入るわよ」
僕達はギルド会館へと入って行った。





