護衛1日目ー3
「翔、この人数、この狭い部屋に居ても大丈夫だろう。
なんと言っても翔にはDルームがあるじゃないか」
隼人は、どや顔で話をしていたが、
「いや、今はまだDルームは使わない方が良いだろう」
「そうだな、翔の言うとおり今はまだ手の内を見せない方が良いだろう」
「潤も気付いていたのか?」
「当たり前だろう」
「ちょっと待てぇ~!
二人して分かったふうな事を言って、俺にも分かりやすく説明してくれ」
「何だ~~隼人。
気付いてなかったのか」
「だから、何をだ!」
「はあ、まあ、隼人は気付いていないようだけど、この地下に入った時から違和感というか誰かに見られているような気配がずっとしているんだ」
「それって誰かにつけられていると言うことか?」
「後をつけるというよりも、覗かれているという感じかなぁ」
「そうだな、潤の言うとおり。
ずっと感じているこの気配。
まず間違いないだろう」
「それじゃ、隙をついて殺しに来るということ?」
「いや、それなら監視などせずに最初から僕達に仕掛けて来るだろう。
多分、今は味方なのか敵なのかを見定めている途中だろう」
「そうだな、だから見定めする為に次は直接会いに来るだろう。
偶然を装ってくるか、それとも直接会いに来るか...」
「まあ、今は誰だか分からないからどうしようもないけどな。」
「それじゃ部屋割りはどうする?」
「もう一部屋借りよう」
「そうだな、それがいいな」
「どういう風に別れる?」
「私達はご主人様と離れませんからね」
「そうよ、マスターとは一心同体なんだから」
「ダーリンとはいつも一緒」
「ハイハイ、分かってますよ。
翔と精霊達で別の部屋に泊まってくれ。
俺達はむさ苦しい男ばかりで泊まるから」
隼人は嫌味のように話したが、それなら隼人も早く伴侶を見つければ良いと思った。
それに相手が精霊だから、そんなやましい事は僕はしていない。
今の見た目は人間だから、確かにこんな女性達に囲まれたら羨ましいと僕でも思う。
だけど精霊だから...。
僕と精霊達は、ククルの部屋の隣を借りる事になった。
何を勘違いしたのか、その部屋は潤達の狭い部屋の大きさではなく、30帖ほども有る大きな部屋、窓も大きいし、ソファーも付いている。
気になったのはベッドが一つしか無いこと。
一つといってベッドはとても大きく僕達6人が十分寝れるくらいの広さはあった。
別に僕と精霊はそんな関係ではないのに、気を効かせてくれたミレスが用意してくれた物だった。
狭い部屋に比べればましな方だし、精霊達とはいつも一緒にいるから別に嫌ではないが、僕と精霊達だけでちょっと気が引ける。
まあ、仕様がないか。
念のため、ずっと見張られているようなので精霊達には、正体がばれないように暫くは人間の姿のままで過ごすように指示をした。





