謎の仲間 30
「お前ら、放しやがれ!」
「黙って歩け!さもないと殺すぞ!!」
「くそ...」
隼人の一言で山賊の頭は黙り込んだ。
山賊達は全員、手を縛られ1列に繋がれていた。
全員を結んでいれば1人だけ逃げようとは思わないはず、それに全員で逃げるには繋がっているので、あまり早く走れず直ぐに捕まるはず。
僕達は洞穴を出て、川に沿って下流へと歩いていた。
道らしき物は無かったが、川岸は小石ばかりで歩くには不便は全く無かった。
それにしても山賊に捕まっていたククルは、明るく沙羅と空とお喋りしながら歩いている。
普通、恐い目にあったら暫くは震えて誰とも喋る気にもならないのではないか?
そう思っていたが、案外ククルは図太い性格なのか、そんな事は気にする事なく普通の少女のように思えた。
「くっそ~、俺達をどうするつもりだ?
俺達が集めた財宝奪いやがって」
「奪った?
これはお前達が他の奴から奪った物だろう。
これは盗賊を捕まえた者、または退治した者の物になるはずだが」
「お前達も奪った事には代わりないだろう」
「全然違うな。
それにお前達は衛兵に引き渡すから、もう必要ないだろう?」
「くっ、頼む...、見逃してくれ。
財宝はやるからよ」
「いや、何か勘違いしているようだが、財宝は勿論戴くが、お前達を見逃す訳にはいかない。
また、同じ事を繰り返すだけだろう。」
「覚えてやがれ!」
「いや、俺も忘れるからお前も忘れてくれ」
山賊達が酔いつぶれている間に縛り上げ、少女を助けるついでに洞穴の中を物色していた。
すると財宝を溜め込んでいる部屋を見つけたので僕達の、資金にするため奪いとった。
汚れた金だけど有り難く使わせてもらうよ。
そして暫く歩いていくとスモールデポが見えてきた。





