謎の仲間 24
僕は精霊の指示して少女に近づく。
少女は膝を抱えて座り、山賊らしき者達の方を気にしながら小刻みに震えていた。
この状況から見て、何処からか拉致されてきたのだろう。
僕は精霊を通して耳元でソッと話しかけた。
「君はアイツらに拉致されたのか?」
「えっ!?」
少女は突然、耳元で声がしてので一瞬、身体をビクンと強ばらせて、驚いた後、
「だ、誰ですか?」
少女は辺りをキョロキョロ見渡していた。
「静かに!そしてキョロキョロしないで」
「何処から話しているのですか?」
「君の直ぐ側だよ。
でも今は見えないよ。
アイツらに見つかったら大変だからね
それで何故、君は捕まっているの?」
「私はスモールデポでシモセキ海運商会を運営しておりますガーランドの娘でククルと申します。
あの者達は、私達の商会を利用して他の国から密輸出入をしようと脅しをかけてきましたが、父は頑固として断りましたので、次は私を利用して父を脅すつもりだと思います。
どなたか分かりませんが、どうか助けて下さい」
涙を浮かべて、目の前で嘆願するククル。
そんな状況なら助けないと男が廃るというもの。
「それじゃ、アイツらは悪者なの?」
「はい、アイツらはスモールデポの近くを根城にしているロラン山賊団のメンバーなんです」
「分かった。
それじゃちょっと待っていて」
僕は精霊から意識を戻し、状況を仲間に伝えた。





