オークの村 4
「領主様、申し訳ありません。
言い訳にしかなりませんが、この者達は領主様の顔を知らない者ばかり。
前もってご連絡頂ければ、こちらもこのような事が起きなくて助かるのですが」
確かにその通りだと思う。
気まぐれでぶらりと来たけど、まさか関所のような門が出来ているなんて知らないし、先に誰かに聞いて手配すべきだったと後悔する。
「そうだね。
今回は僕が何の連絡もなく来た事が原因だよね。
次からは注意するよ」
「はい、ありがとうございます。
それで、その~、この者達の処遇はどういたしましょうか?」
アンディさんの後ろに控えている騎士達を見ると、僕が本当はの領主だと分かったらしく、今は横2列に並び直立不動で立っていた。
皆の顔を見ていくと顔が青ざめているように見える。
それはそうだろう。
領主に対して不敬な事を言ったのだから、傲慢な領主なら全員クビ、もしくは権力に物を言わせて奴隷に落とされるかも知れない。
そんな不安を持っているのだろうか?
だけど僕にも非はあるのだから、それに僕には折角頑張って仕事をしている人をクビには出来ない。
「え~っと、特にないよ」
「それは処罰しなくても良いと言うことですか?」
「そうだね。
あ、1つだけ処罰をいっていいかな」
「な、なにをさせるのですか?
出来ればこの者達に寛容なご判断をお願いします」
「なに、大した事ではないさ。次からは僕の顔をちゃんと覚えておいてくれ」
「へっ、それだけでよろしいのでしょうか」
「うん、これからも警備を頑張って)
「はっ、畏まりました。」
騎士達に見送られながら関所を後にした。
アンディ団長はたまたまこの騎士団支部に巡回で来ていたらしく、そのお陰で何事もなく解決した。
次からは、と騎士達には言ったが次からはDルームを使って関所を通らずに行こうと思う。





