午後のひととき
「ガクシン将軍、もう起きても大丈夫なのですか?」
「翔か...、よくもここまで傷付けてくれたな」
「ガクシン将軍が勝負しようと言ったからじゃないですか」
「それでも5人で攻撃する事はないだろう。
翔は5つ子だったのか?」
「そんな訳ないじゃないですか?
あれは僕のスキルです」
「反則技じゃねえ~のか?」
「それを言うなら、気絶した振りをして攻撃しようとしていた方も狡いと思いますが」
「それは勝つ為の手段だ」
「それなら僕だって勝つ為にスキルを使っただけですが」
「ん~~~~~、もう一度、勝負だ!」
「もうしませんよ」
「......頼む」
「約束通り勝負しましたから...、だいたい僕は戦う事は好きではないですから」
「何でもするから、もう1勝負」
「お断りします。
もっと鍛練されてからじゃないと、同じ事の繰り返しですよ」
「...ウム、分かった。
翔に勝てる自信が出来た時、もう一度挑戦する」
「その時は、僕は更に強くなっているかも知れませんよ。
とりあえず今はゆっくり休んで下さい」
何とかもう一度再勝負ということは延期されたが、またいつ言って来るか分からないので、なるべくガクシン将軍に会わないようにしようと考えていた。
僕はDルームにある食堂でコーヒーを飲んでいた。
これからどうするか?
クレセントさん、ハーニバルさんは騎士となりここを去って行く。
居た時は、仲間が多く騒がしかったが、居なくなるとこのDルームも寂しい物となるだろう。
三国同盟も締結された事だし、暫くは三国は平和に暮らせるだろう。
あとは機械化帝国がまた攻めて来るか。
そういえば東に更に進めば何か発見が有るような事を言っていたけど、偵察ついでに東へ冒険に出掛けるか?
その途中で元世界の仲間がまだいるかも知れないし...、急ぐ事ではないし、まずはフルールイルに戻って街の様子を確認するか?
一人でのんびりとした時間を過ごしていた。





