367 ダンジョン攻略 15
『あ、ヤバイ』
暫くここで街を観察するつもりだったけど、先ほど通って来た通路からハイオーグの集団が近づいてくるのが、マップ画面で確認出来た。
どうしようかと考えていたが、あまり時間がないので空を飛び、ハイオーグ達が向かってくる通路の穴から左上に何とか足が置けそうな場所を見つけ、そこで静かに息を潜めた。
ハイオーグ達は、僕に気付く事なく通り過ぎていく。
というよりは、ワイワイと喋りながら歩いて行ったので、見つける気はないのだろうか、それともここまで侵入する事は出来ないと思っているのだろうか。
まあ、見つからなければ僕には関係のないことだけどね。
そのままそこから様子を伺っていたが、足場の狭い所なので、とても不安定だし、高所恐怖症だから、下の地面に引き込まれそうになる。
何とか壁にしがみつき、空を飛ぶ要領で落ちないように、体に風圧を受ける。
それでも怖い物は怖い、
体は正直で足が笑って震えていたが、その状態で耐えるしかなかった。
暫くすると、感覚が麻痺してしまったのか、足の震えも止まり落ち着きを取り戻していった。
するとハイオーグ達の街の様子が良く見えるようになってきた。
ハイオーグ達は大きな荷物を抱えて、行ったり来たり、あちらこちらの道端で路上販売をして、それを買いにくるハイオーグ達、街の建物の間を駆け抜けたり、小さな空き地で、集団で遊んでいる子供達、見た感じは人間と変わらないように思えた。
そして少しずつ、人通りというかハイオーグ通りが少なくなってくると、周りの明るさも暗くなってくる。
どうやら天井にある10メートルほどの大きさの穴から、光を取り入れているようで、その光が弱くなり辺りも暗くなってくる。
時間的に言えば、外の空もそろそろ日が落ちる頃だろう、まさか、本当に外の日の光をこんなに深い地下層に届けさせるなんて、どういう仕組みなのか少し気になった。





