326 女性達の争い
僕が窓際で暫く佇んでいると、後ろから僕を呼ぶ声が聞こえた。
「翔様」
聞いたことのある声だけど、仲間達の声では無いことは直ぐに分かったが、誰だろうと思い声のする方に振り向くと、そこには…、
「どうして、ここに…、」
「翔様は何をなさっていたのですか?」
「そ、それより、その格好どうにかしてほしいけど」
そこに居たのは、何故いるのか分からなかったがミネルバ姫が立っていた。
薄いピンク色で透け透けのネグリジェ、体の線がはっきりと分かり、赤色の下着がまる見え状態になっていた。
水着のビキニを着ているのかと思ったが、明らかにデザインが下着だ。
僕は、暫くその姿に見とれてしまったが、『はっ』と思い慌てて視線を反らした。
「わらわの姿、そんなに見たいのなら、存分に見るが良い。
わらわの夫となる者に、遠慮はいらないのじゃ。
いっそこのまま…、」
そう言うと、ミネルバ姫は僕に近づいてすり寄って来た。
「ミネルバ姫、胸が当たってますよ」
「姫は要らぬ、ミネルバと呼び捨てで構わぬ」
ミネルバ姫の大きな胸が当たって、感触が気持ち良いが、このままだと変な気持ちになってくる。
このままじゃ…、
「ミネルバ姫~、先走りは許しませんよ」
「そうよ、私達を裏切るつもり~、それなら翔様に近づけないようにするだけだど」
ミネルバ姫の後ろには、沙羅、ラウサージュ、ミディアが立っていた。
「あら、起きていたの、あと少しだったのに」
「ミネルバ~」
「冗談よ、じょ、う、だ、ん、ちょっとからかっただけよ」
「良いから、ミネルバ、翔様から離れなさい」
「分かったわよ」
ミネルバ姫は、僕から離れ距離をとった。
「ミネルバ、裏切るつもりならそれなりの覚悟をしなさいよ」
「もうしないわよ」
何だか女達の戦いは、男達との戦いより怖いものがあった。
暫く言い争いをしていたが、ネイバン執事がミネルバ姫を呼び出し連れていったので取り敢えず争いは終息した。
女性達は皆、たまに怒るけど普段僕に優しいから気付かなかったが、本気で怒らせると怖いと改めて思い知った。
これからはあまり怒らせる事をしないようにしようと心に誓った。





