155 レクラメーシャンの街
レクラメーシャンの街に到着した。
何の問題もなく城門で許可を街の中に入ることが出来た。
こんな大きなキャンピング馬車は、珍しくないのだろうか。
誰もそんな事、気にしていないようだった。
規模はフルールイルの街と変わらないくらいだろうか。
だけど王都とイルプレーヌの街の間にある街で王都に近い分、人が集まりやすいのかもしれない。
人の多さは、セレナさんのサンピースの街と変わらないくらい人々が多かった。
城門近くにあった馬車屋に、キャンピング馬車を預け徒歩で街の中を散策した。
「情報集めるには、何処に行けばいいのかなぁ」
「翔殿、それならギルドか酒場なり。
冒険者や傭兵に聞くのが良いなり」
「なるほど、街を散策しながら探すか」
品揃えは、あまり変わらないような気がしたが、海の魚 が多く売られていた。
イルプレーヌから仕入れて来ているのだろうか、まだ生きている魚などもいたので、水揚げされてからすぐ運ばれて来るのだろう。
運送技術も発達しているのかも知れない。
美味しそうな焼き魚の匂いがしてくる。
「あ、美味しそうな匂い~」
「お姉ちゃん、お魚食べたいね」
獣人は魚が好きなのだろうか、エマさんとルークは焼き魚の前でヨダレを垂らしていた。
せっかくの可愛い顔が…。
一匹丸々、串刺しで炭火焼きで焼かれている。
確かに、これは美味しそうだ。
「焼き魚買うか」
「私も」
「私達も食べます」
「え~っと、人数分ください」
さっき朝食食べたばかりなのに、また食べ歩きが始まってしまった。
皆、スタイル良いのに太らないかが心配だ。
そのあと三軒、食べ物屋を回った。
その時、ギルドを見つけたので、ギルドの中に入ることにした。
扉を開けて中に入ると中は冒険者で溢れかえっていた。
30畳程のロビーに100人くらいの冒険者がクエストを受ける為、受付に列を作ったり、何処かのパーティーに入ろうと売り込みをしている人など様々な人がいた。
「翔殿、取り敢えず受付をするなり」
「景虎さん、受付で何をすればいいのですか」
「そうなりな、イルプレーヌについて聞いてみてはどうなり」
「分かりました」
こういう事には慣れていないので、何を聞けばいいのか分からなかった。
イルプレーヌの何に聞けばいいのか、まだよく分からなかった。
景虎さんが隣に居てくれるだけで、安心するし頼もしかった。
列に並び、約三十分が過ぎた頃順番が廻ってきた。
受付の女性から呼ばれた。
「次の方、どうぞ」
「は、はい」
「今回のご用命はなんでしょうか」
「え、え~っと、イルプレーヌについて聞きたいんだけど」
「イルプレーヌの何にでしょうか」
「え~っと、それは」
「イルプレーヌの分かることすべてなり」
景虎さんが助け船を出してくれた。
それに対して僕は自分でも情けないと思えるほど何を聞きたいのか、何を聞けばいいのか分からなかった。
「現在、イルプレーヌに関する問い合わせは受け付けておりません」
「なぜなり」
「海賊による反乱が起こってまして、情報が規制されてますので、これ以上はお答えできません」
「それなら、イルプレーヌ方面で何かクエストあるなりか」
「そうですね、今だと今言った海賊退治、フグエン山に住む竜の退治、あとは低レベルなクエストです。
竜退治はSクラスじゃないと無理だと思いますが」
「Sクラスって何ですか」
「ギルドに入会するときに、説明があったと思いますが、強さによりクラス分けされていてJクラスから始まり、
クエストの達成率自分のレベル等からクラス分けされて、最高クラスがSクラス、S Sクラス、SSSクラスになります。
分かりましたか、ちょっと指輪をこの台に当ててください」
僕は言われるまま、指輪を台にのせる。
「はい、もういいわよ。
あなたの今のクラスはGクラスになるわ」
「Gクラス…。」
いいのか、悪いのかよく分からないが、折角なので、海賊退治を受ける事にした。
「このクエストは失敗してもキャンセル料は発生しません」
それだけ失敗が多いと言うことだろう。
クエストだけ受けてギルドを後にするにした 。





