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異世界で傭兵生活始めました  作者: ヤマイチ


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154/1026

154 キャンプ

僕は馬車の音で目が覚めた。

街道近くの見えにくい木の脇に停めていたが、意外と朝早くから馬車が通り過ぎているようだ。


起きてしまったものは仕様がない。

朝の瞑想を行う為、起きようとするとやはり精霊達とアナンタが回りに集まっている。

胸の感触、肌の感触、ついそそられてしまう。

ちょっとくらい触っても大丈夫かな、そう思い手で触れようとした時、


「ゴホン」


誰かが咳払いをした。

咄嗟に手を引っ込めたが、危ない危ない、危うく取り返しのつかない事をするところだった。

1人ずつ横にどかしていくと、『あれ、1人多い』そう思い、最後に僕に抱きついている手をほどいて、顔を確認するとエマさんだった。


体、全体を覆う毛が柔らかく手触りがいい、そうまるで猫を触っているような感触、それにエマさんも意外と胸が大きい。

つい覗き込んでしまうが、これじゃただの変態だと気付き、皆に気付かれないように馬車を降りた。


街道外れのこの場所は、草原が広がっており、点々と木が生い茂っていた。

近くに座れそうな大きな岩があったので、そこで日が昇るまで瞑想することにした。


相変わらず、街道から馬車の行き交う音が響いてくる。

回りが静かな分、余計にうるさく感じてしまう。

暫くすると誰かに見られている気がした。

回りを見渡すが誰もいない。

瞑想し始めるとまた見られているような感じがするので、メニュー画面、マップで確認してみるが、回りには誰もいないようだ。

気になりながらも、日が登り始めたので瞑想を止めた。


そしてそのまま朝食の準備に取りかかる。

準備が終わった頃に、やっと起き出してくる。


「おはよう」


「ご主人様、おはようございます」


「翔くん、おはよう」


「翔様、おはようございます」


「すいません、翔様、朝食作ってもらって」


「大丈夫ですよ、ルナさん、慣れてますから」


「皆、揃ったかな、食事をしながら聞いてほしい。

今日は、レクラメーシャンの街に行きたいと思う。

食材の補給もだけど、イルプレーヌの情報がないか聞き込みをしたいと思ってるがどうだろう」


「翔様が決めたことなら」


「イルプレーヌにはどんな食べ物があるのかな」


「アナンタは食べることばかりだなあ」


「まあ、行ってみればわかるかな」


食事を済ませ、レクラメーシャンに向かって馬車を走らせた。

街までは、あと少しの時間なので10分も立たず到着するだろう。

次はどんな街だろうか、とても楽しみだ。


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