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異世界で傭兵生活始めました  作者: ヤマイチ


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151/1026

151 孤独感

朝を告げる鐘が街中に響き渡る。


「しまった。寝坊した」


いつもなら夜が明ける前に起きるのに、疲れていたのだろうか。

今日は日課にしていた朝の瞑想ができなかった。

それにしても重い。

皆、平等にということでベッドを繋げて妻候補達と一緒に寝ているが、結局最後は精霊達とアナンタが割り込み僕の隣を占領している。


寝相ねぞうが悪いので、精霊達とアナンタは僕を押し潰すような格好で寝ていた。

僕は皆を起こさないように、そっと退かして部屋にあるソファーへと座り込む。

精霊達もスタイルいいし、顔もいい、回りから見ると羨ましい限りだが、手を出すとすべてが終わってしまう気がするから、今は見ているだけで充分だ。


こうして見ると綺麗な人ばかりだなと実感してしまう。

いつまで一緒にいてくれるのか、いられるのか、不安になってしまう時がある。

僕に自信がないせいなのかも知れない、元の世界ではあまりモテた覚えもないし、いつも1人でいたような気がした。


集団でいるよりも1人でいたかった。

皆で陰口を言われるのも嫌だけど、言うのも嫌いだ。

人に任せられることも、頼られることも嫌だった。

何とか皆に合わせてきたけど、これでよかったのかと後悔する時もある。


唯一、隼人だけが何となく気があった。

1人が好きだった僕に、何気なにげに付き合ってくれて、よき理解者だったのかも知れない。


今は仲間が増え、1人ではなく皆で過ごすことが多くなった。

異世界ということもあって1人では生きていけないということを実感してしまう。

元の世界では、1人でなあなあと生きていけると思っていた。

だけど他人を頼らないといけないことに気づいた。


戻れるか分からない異世界では、何が起こるか分からないから、誰かを頼りたいと思える。


今は僕を頼ってハーレム状態になっているが、僕も皆を頼ろうと思った。

そしたら、僕も少しは変われるかな…。


『コン、コン、コン』


ドアをノックする音がする。


「はーい」


僕が返事をすると、扉を開けルナが入ってきた。


「お食事の用意ができました」


「ありがとう」


皆を起こし朝食を取り、街へ買い出しに出かけた。


「皆には、少しでも安全を確保して欲しいから、防具を揃えようと思うんだけど」


「翔様の言うことなら」


「翔くん、お金は大丈夫なの」


「沙羅、お金はまだ沢山あるから、無くなったらまた稼げばいいから」


「ご主人様、私達の物は」


「精霊達は、自然に溶け込むから必要ないだろう」


「そんなご主人様、不公平です」


「じゃあ、おやつ買ってやるから」


「やった~」


適当にあしらったが、精霊達とアナンタは物より食べ物だなと実感した。

一軒の防具屋を見つけ、覗いて見ることにした。


「いらっしゃい、何をお探しで」


店の亭主だろうか、声をかけてきた。

いろいろ話をしているうちに、犬人族ということが分かったが、見た目は体が大きく筋肉質で厳ついおっちゃんという感じで、どうみても犬人族ではなく熊人族じゃないだろうかと思った。


「女性達の装備を探しているんだけど、軽くて丈夫なやつって何かない?」


「そうだなぁ、ん、なかなかの別嬪べっぴんさん揃いじゃないか」


「ちょっと」


「あ、すまんすまん、うちでおすすめはチタニウム合金で作られたプレートアマーだ」


手に取って確認すると上下に別れており、上は形で言えばブラジャーのような形で薄い金属でできているが、固さも充分ありとても軽い。


下は同じ金属で形はミニスカートのような形、動きやすいように、板を組み合わせて作られているようだった。


「この装備の下に、この服を羽織ればどうかな」


「これは?」


「薄い布だけど、通気性と動きやすいように作られている。

そして、繊維に魔法防御の糸を使用しているから、多少の魔法はびくともしない」


「なかなかいいんじゃない、皆どう?」


「翔くんがいいなら」


「私もそれでいいと思うわ」


「じゃあ、これにするか、人数分…、景虎さんと茜さんはどうしますか」


「私達の分もあるなりか

しかし、そんな鉄の鎧着けたら動きが悪くなるなり」


「景虎さんと茜さんは、別の所で買うとして、あとの皆分お願いします」


「あの~、値段聞かないのですか」


「えっと1着、金貨1枚です」


「意外と安いな、人数分」


「ありがとうございます。

あと、お子さまの分ですが子供サイズが無いので、時間頂ければ仕立て直しますが」


「いつくらいなりそうか」


「そうですね、2日ほど頂ければ」


「分かった、ルークの分は仕立て直してくれ」


防具を買ったお店をあとに、他の店をみて回る事にした


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