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119 拠点帰還

次の日、僕達は朝からハムレットを出発し、急ぐこともなかったのでのんびりと進み、夕方に王都へ着いた。

騎士達は、宿をとり僕達は魔法学校の寮に泊めて貰うことにした。


「沙羅とラウサージュは、そのまま魔法学校で頑張って勉強してくれ」


「翔くん、私は…」


沙羅は、何か考えているようだった。


「翔くんと一緒に付いていきたい」


「どうしたんだ、沙羅、突然に」


「ず~っと考えていたの、翔くんと離れて過ごすよりは近くにいたい、そう思うの、いつも危険な目にあって生きるか死ぬか分からなくて、待ってるだけなんて私には耐えられない」


「それは、私も一緒よ」


「ラウサージュ」


「だって私は婚約者よ、結婚もしてないのに未亡人にするつもり」


「僕から言えば、皆を危険な目に合わせたくない、出来れば安全な所で帰りを待っていて欲しい」


「でも…」


「とりあえず、一年間魔法の勉強して、役に立つ魔法を覚えてくれ、そして僕を手助けして欲しい」


「納得はしてないけど、今、付いていっても足手まといになるだけだし分かったわ、トップを目指す位勉強してみるわ」


「私も、沙羅さんが残るなら残ります。

一杯、魔法覚えるんだから」


「ああ、頑張れ」


その夜は、暫く会えなくなるので簡単な送別会を行った。

最後に沙羅とラウサージュから


「女性ばかり捕まえて、浮気したら許さないから」


と念を推された。

翌朝、沙羅とラウサージュに別れを告げ、拠点を目指す。

途中のデニスの街を素通りし、拠点の見える所までやって来た。


拠点に帰るの何日振りだろうか。

建物自体は変わらなかったが、回りにレインボーの木や花が植えられていて、とても綺麗に咲いている。


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