113 復旧作業
僕は、壊した家を直すために街まで来ていた。
精霊達の力を使えば、あっという間に直すことができるが、自分が壊した物くらい自分で直したかったので、精霊達に頼らず手伝っていた。
精霊達は、何もすることがないと言って何処かへ飛んでいった。
ミディアは、元王女ということもあって、回りからチヤホヤされて銅像見たいに固まっていた。
この元国の騎士達とナーガ国の騎士達も復旧作業を手伝っていたので、早く終わりそうだった。
そんな時、ラウージヤが見回りにやって来た。
「あれ、翔くんは帰らなくて良かったのですか」
「自分が壊したから、できる限り自分で手伝ってあげたかったから残りました」
「そうなの、僕は復旧を頼まれた司令官だからね、ありがとうね」
「自分の為ですから」
「それでもありがとうだね。
回りを見て、この国の騎士達とナーガ国の騎士達が一緒に作業している。
戦いが終わって直ぐなのに、もう仲良くしていることは普通ないよ。
翔くんのお陰だよ」
「セレナさんにも言われましたが、そういうつもりでやってないです」
「考えてやってないなら、幸運の持ち主だよ」
「そういえば、この国の王様達はどうなるのでしょうか」
「まだ決まっていないけど、悪いようにはしないから、僕も王都とここを行ったり来たりが多くなるけど、街の復旧よろしくな翔くん」
そしてラウージヤが去っていく。
復旧を手伝っている間、街の人達と仲良くなれたし、知り合いも出来た。
そのうち騎士達10名ほどが、僕の指揮下に入りたいと、そして他の10名ほどがこの国の元国王に付いていきたいと、嘆願されたが、僕にその権限はなかったので、ラウージヤに伝えることにした。
復旧をしている間、寝泊まりは王宮でしてもいいとラウージヤから許可を貰ったので今も王宮暮らしになった
家の復旧は、一週間程度で済んだので意外に早く終わってしまった。
街の人達の名前も大分覚え始めた頃、騎士団の拠点に帰ろうとおもった。





