1014/1026
始まりの街
「これで通れるでしょう。
そんなに長い間、開いて無いからな急いで通ってね」
ミランダは微笑みながら話しかけてくる。
これからの外の旅が楽しみなんだろうな。
「サフラン王子、直ぐに出航準備を」
「そうだな、気流が無い今の内なら空中戦艦もバラバラになる心配は無さそうだな。
皆、出航準備急げ!」
「イエッサー」
兵士達は掛け声と共に活発に動き出した。
そして空中戦艦はゆっくりと降下し始めた。
やっと緊張から抜け出せる。
マップ機能を確認したが、周りに帝国艦隊の船は居なかった。
諦めたのかな、それとも僕達を探して何処かに隠れているのか…。
降下し始めて積乱雲から抜けだしたら、僕達が抜け出た穴は塞がり始めていた。
それと同時に雨も降り出し始めた。
積乱雲の中ほどではないが、強い雨が降り出し周りの視界を妨げていた。
一体、ここはどの辺りだろうか?
空中戦艦は徐々に高度を下げているようだった。





