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竜は夜に飛ぶ  作者: dora
第五章 山老は王を夢見る。
55/66

メインキャスト

イリ・クトロンニク・コロマイディズ・オ・ティターニア(ティタナ)

 1800歳オーバー、身長172cm、体重175t。

 全長38m、翼長48m。四足でかつ翼腕を備えている。鱗は電解着色したチタンの様に輝き、陽光や月光の下では眩いほどの七色に輝く。頭部以外に目立った突起はなく、外観イメージとしてはニホントカゲの雌が一番近い。

 B93、W55、H85。背筋力は800t前後、片手でシロナガスクジラをぶんまわせる。光の加減によって様々な色に見える金属質の天然パーマで緩い縦ロール、硬過ぎて編むことができず、後ろで縛るのが精いっぱい。切れ長の大きな目は朱金、瞳孔は丸。眉は太め、肌は白い。ペネロペ・クルスの十代の写真とかそれっぽい。

 今回破壊的な料理の腕前を披露した。

 実は現状自我が相当希薄になりつつある。よって、人間らしい反応をもたらしてくれるシルベスタに愛着なんだか愛情なんだかなんとも説明しがたい感情を抱いている。シルベスタとの結びつきが強くなる一方で、他の人間に対しては更に興味を失っている。最早路傍の石と同じ扱いになるのも時間の問題。

 前世は造園士で、趣味は立ち技系格闘技。男性との(女性とも)お付き合いには一切興味がなく、自分の趣味にはっちゃけていた。作業中に石塔が崩れ、圧死、竜に転生した。決して頭が悪いわけではないが、基本的に判断は脳筋。


シルベスタ・ラン・ガーデンツィオ

 21歳、身長195cm、体重7.2t。

 B159、W113、H125。全盛期のシュワルツェネッガーも裸足で逃げ出すボディに、二十そこそこのスタローンの顔を乗っけるとイメージがそのものになる。美形ではないが男性をこれでもかと感じさせる肉体派。体毛は赤みの強い黒、瞳も同じ。全身に大小様々な傷跡がある。耳は特にそれが顕著。ところどころ欠けている。背筋力40.3t、握力20.2t、もうじき片手でアフリカゾウを持ち上げられる。

 今回は物作りの楽しさにはっちゃけ、自身の異常性をこれでもかと認識させられた揚句に暴走して死にかけた。

 前世はお惣菜屋のアルバイトで厨房を担当していた。趣味は読書、いじめられていた経験から、報復までは至らなかったものの、一通りの訓練方法は知識としてあった。クリスマスに強盗に会い死亡、寒村に転生、三歳で盗賊の襲撃を受けて村が全滅、養父である騎士エーデルホフ・ラン・ガーデンツィオ卿に拾われた。

 どっからどーみても脳筋、なのだが、どちらかと言えば肉体よりも思慮を重んじる。理不尽を何より嫌うが、今や俺が魔王だよねと苦悩を通り越して絶望気味に。

 自身も人間の範疇から逸脱しているため、人間の心を持ちながら世界の仕組みから逸脱しているティタナに愛着を抱いている。

 紋章は宝冠付きで五つ首の鬣に蛇持つ獅子フィロンタリ、キメラの一種でこれは創作した魔獣。こちらもギリシャ語の蛇と獅子をくっつけて寄せてそれっぽい語感に仕立てたもの。


レイマルギア

 全長130㎝、重量300㎏、棒状鍔の幅20㎝、刀身長100㎝(内、刃渡り70㎝、刃根元30㎝)刀身厚4㎝、身幅(刃根元)6㎝、(切り刃)10㎝。

 シルベスタの大剣。登場時はハンドアンドアハーフソードのくくりであったが、現在は成長を遂げてツーハンデットソードのくくり。刀身にあちらの言葉でレイマルギアと書かれている。文中にはギリシャ語で表記した。意味は暴食。

 とにかく頑丈で壊れない事を念頭にされた剣だが今回砕かれた。

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