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竜は夜に飛ぶ  作者: dora
第三章 騎士の誇りはいずこにありや。
36/66

メインキャスト

イリ・クトロンニク・コロマイディズ・オ・ティターニア(ティタナ)

 1200歳オーバー、身長172cm、体重175t。

 全長38m、翼長48m。四足でかつ翼腕を備えている。鱗は電解着色したチタンの様に輝き、陽光や月光の下では眩いほどの七色に輝く。頭部以外に目立った突起はなく、外観イメージとしてはニホントカゲの雌が一番近い。

 B93、W55、H85。光の加減によって様々な色に見える金属質の天然パーマで緩い縦ロール、硬過ぎて編むことができず、後ろで縛るのが精いっぱい。切れ長の大きな目は朱金、瞳孔は丸。眉は太め、肌は白い。ペネロペ・クルスの十代の写真とかそれっぽい。

 近隣諸国を荒らしまわった魔竜の王、とされている。基本的にばかでかい竜体を無理やり人型に押し込めていることと、ため込んだ魔素故に非常に重たい。ただ、比重がとんでもないことになるため、普段は重力を無意識で制御している。規模、部位を問わず瞬時に竜化でき、爪や鱗が生えた程度から、完全な竜化まで、一切の物理法則を無視することができる。長名も電解着色のギリシャ語読みのイリクトロンニクコロマイディズイモをもじったもの。

 最大の攻撃は炎。ひとたび放たれれば地殻に穴を穿ち、中心から3kmの周辺を硝子に変え、あらゆる存在を燃料に変えながら拡大し、1500度の岩石蒸気を以て、総面積50,240,000㎡を焦土と化す。爆心地の表面温度は摂氏にして6,000℃、直径100mの火口じみたクレーターに、マグマが湧き上がる地獄を顕現させる。最終的に生まれた巨大熱量は、巨大魔法陣によって制御され、直上の大気圏外に放出される。以降数日間はオーロラが近隣で観測され、渡り鳥が迷子になる。かつて山脈の麓に大断崖を作ったこともある。

 ぶっちゃけ放射線とかスゲエ心配になるレベルだが、この世界では魔法と言う便利な言葉があるのでその辺りの原子物理学は割愛。

 実は現状自我が相当希薄になりつつある。よって、人間らしい反応をもたらしてくれるシルベスタに感謝と親愛の情を抱いている。しかし恋慕ではない。

 前世は造園士で、趣味は立ち技系格闘技。男性との(女性とも)お付き合いには一切興味がなく、自分の趣味にはっちゃけていた。作業中に石塔が崩れ、圧死、竜に転生した。決して頭が悪いわけではないが、基本的に判断は脳筋。


シルベスタ・ラン・ガーデンツィオ

 21歳、身長193cm、体重4.9t。

 B151、W103、H115。全盛期のシュワルツェネッガーも裸足で逃げ出すボディに、二十そこそこのスタローンの顔を乗っけるとイメージがそのものになる。美形ではないが男性をこれでもかと感じさせる肉体派。体毛は赤みの強い黒、瞳も同じ。全身に大小様々な傷跡がある。耳は特にそれが顕著。ところどころ欠けている。背筋力15.3t、握力9.2t、単独でアフリカゾウを持ち上げられる。ただし肉体強度はあくまでもそれだけの出力を発揮できるだけの強度なので刺されれば死ぬし切られても死ぬ。毒でも死ぬ。

 今回はワイバーンのそれで僅かに重くなっている。とは言え、ワイバーンはこの世界において、生態系の上位にいる常識的な存在のため、魔素量はそこまで多くない。ティタナと同じく無意識下レベルで重力を制御しているため、日常生活に不自由はない。当然のことながら、制御をオフにするとひどいことになる。水銀に浮かない。

 通常この世界において、魔素は吸収しても徐々に放出されていくものなのだが、竜族と同等の吸収・蓄積効率を生まれながらに持つため、稀代の英雄となっている。ただし、基本的に権威にまつろわぬ人種なため、現時点ですでに文官や宗教的権威からは疎まれている。

 前世はお惣菜屋のアルバイトで厨房を担当していた。趣味は読書、いじめられていた経験から、報復までは至らなかったものの、一通りの訓練方法は知識としてあった。クリスマスに強盗に会い死亡、寒村に転生、三歳で盗賊の襲撃を受けて村が全滅、養父である騎士エーデルホフ・ラン・ガーデンツィオ卿に拾われた。

 どっからどーみても脳筋、なのだが、どちらかと言えば肉体よりも思慮を重んじる。理不尽を何より嫌い、最近自分がその理不尽側に成りつつあることにきがついて苦悩気味。一貫して童貞。

 自身も人間の範疇から逸脱しているため、人間の心を持ちながら世界の仕組みから逸脱しているティタナに親愛の情を抱いている。ただし恋慕ではない。

 紋章は宝冠付きで五つ首の鬣に蛇持つ獅子フィロンタリ、キメラの一種でこれは創作した魔獣。こちらもギリシャ語の蛇と獅子をくっつけて寄せてそれっぽい語感に仕立てたもの。


ケイ

 16歳、身長167㎝、体重93㎏。

 B89、W76、H86。家名はない。巡礼のジョン一家の長男。外見イメージはフランス人俳優のギャスパー・ウリエルの16歳頃。スリーサイズの割に重たいのは魔素によるパワーレべリングのせい。文中では細身のイメージが強いが、三章終了時点では細マッチョ。どっかで見たドラクエⅤの主人公が後ろ姿で剣を構えている姿のイラストなんかイメージぴったり。

 ティタナから渡された短剣は、三章終了時には片刃のファルカタに成長している。

 性格は温厚で冒頓、素直で率直。武勇を誓い、弱きを守り、強きに立ち向かい、悪に怒り、真実に帰依する。あれどっちかっていうとこっちの方が主人公っぽいぜ―。

 現在カンデラリタ姫に密かな恋心を抱いている。

 シルベスタの弟子として団長のフロレンシオに勝ち、近衛騎士団に入団、家族を守りたいと語っていた若者の明日はどっちだ。


カンデラリタ・エル・エラリアツィオ

 15歳、身長134㎝、体重39㎏。

 B71、W48、H78。文明レベルによる栄養状態の悪さから、年齢と成長状態の差を考えるとこんなもんか。成人する頃にはもう15cmは伸びていると思われる。外観イメージはナタリア・ベルベケの幼い頃。この子育つと美人になるだろうなー、という。現状成長期につき何処かアンバランスな具合。

 エラリア王国の王女にして王位継承権第一位、彼女の夫が次々代の王であると目されている。女性の権利など無い、文明レベルの低いこの世界で、男性以上の教育を施されている稀有な存在。女性のたしなみとして、一通りの家事は出来る。趣味は街への御忍びで、英雄譚を聞くこと。王族の女性の役割を熟知しつつ、恋に恋する夢見る乙女。

 シルベスタを婿に、とも思われていたが、彼が断った為に破談。むしろ破断して良かったと思えるサイズの差、お互いに不幸な未来しか見えない。

 現在はケイに対して淡い恋心を抱いている。

 きっと未来は明るい。


フロレンシオ

 19歳、身長175㎝、体重93㎏。

 B92、W84、H89。公爵家子息であるが、近衛騎士団に所属中のため家名はない。王弟の息子であるため、王位継承権は第三位。歴代の近衛騎士団長中最強との呼び名が高い、戦術、戦略面に優れ、またシルベスタの弟弟子でもある。カンデラリタの婿にと目されてもいたが、本人は器ではないと自覚しており、自身はいずれ現れる英雄の剣でありたいと考えている。

 モデルは俳優のアレックス・ペティファー。

 余談であるが、エラリアに於いて、貴族の子弟は王家への忠誠を確実に刷り込むため、幼少のころより王都に集め、生家とは一切断絶した環境で教育を施されている。その中で、武官か文官かに進路が用意され、近衛騎士団となるか内務を務めるか、となる。二十歳頃を目安に後任に業務を引き継ぎ、生家に戻り領地を引き継ぐべく努力することとなる。


レイマルギア

 全長130㎝、重量150㎏、棒状鍔の幅20㎝、刀身長100㎝(内、刃渡り70㎝、刃根元30㎝)刀身厚4㎝、身幅(刃根元)6㎝、(切り刃)10㎝。

 シルベスタの大剣。登場時はハンドアンドアハーフソードのくくりであったが、現在は成長を遂げてツーハンデットソードのくくり。刀身にあちらの言葉でレイマルギアと書かれている。文中にはギリシャ語で表記した。意味は暴食。

 とにかく頑丈で壊れない事を念頭にされた剣。

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