第36話 アームドの本拠地 ハウス
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コロニーの外に広がる砂漠。
かつては緑豊かな山岳地帯だったが、淘汰戦争によって現在は険しい岩山となった場所がいくつもある。
その岩山の一つの真下、地中深くにアームドの本拠地『ハウス』はあった。
しかし実は、その岩山は淘汰戦争で跡形もなく吹き飛んでいて、この場所は更地になっている。
そう、ホログラムで岩山を再現しカムフラージュしているのだ。
突如、このハウスに激しい振動と地鳴りが響いた。
ゴゴゴゴゴッ………
「あれ!? 地震ですか?」
心配そうにしているのは『佐久間 白』、皆から『白』と呼ばれている。
「いや、これは爆発によるものだ。
それも相当な破壊力。
更に振動と音の位置からして、この真上一点に集中している。
ハウスが特定されたと考えて間違いないだろう。
このまま攻撃を受け続ければ、いずれ俺達ごと吹き飛ばされる。
一網打尽にする気だ。」
『吾郎』は冷静に状況を推測した。
『束間 吾郎』。
物静かで積極的な性格ではないが、状況分析に長けている。
宙に投影されたモニターに外の様子が映し出された。それを見ながらDDが緊張感なく話しだした。
「そうだねー、吾郎の言う通りだね。
遂にバレたか。というより、やっと俺達を潰しにかかってきた、の方が正しいかな。
こんなホログラム、奴らにすればいつでも居場所を突き止められただろうからね。
うわっ! モニター見てみろよ、上は派手に吹き飛んでるなぁ。
玉砕覚悟で外に出る? いやいや、出た瞬間狙われて、爆破されるね。
でも、この勢いだともうすぐここは吹き飛ぶし。
んーーー、困ったね。みんな、どうする?
ハラハラするだろ?」
『ハラハラするだろ?』と聞いてくるDDの口癖を無視して白が話す。
「そうですね、貫地からさっき入った連絡によれば、ヒサメを倒せたみたいだけど、新手のオーバーズ、『炎怒』と応戦中だし、『柊 志虹真』はそこへ向かわせた。
そして、閉じ込められていないのは、このタイミングでまさかのお菓子の買い出しに行っている新佐だけです」
「そうだねー、無類のお菓子好きが功を奏したね、ハハッ!」
DDは笑いながらアウェイカーの通信機能で新佐に話しかけた。
「新佐、おい新佐っ!」
新佐が応答する。
「なんすかDD、ちょっと今、菓子を選んでるからまた後でにしてくれませんか」
「アホッ! 菓子は後回しだ。ハウスが爆撃を受けてる。もって5分ってとこだ。
ハラハラするだろ?
今、外で戦えるのはお前なんだけだ。
とりあえず頼んだよ、我らがナンバーワン、最強の守護神っ! いーとこ見せてよね。
僕たちはお茶してるからさ、いーねっ!」
「マジですか!? でも5分って、スカイモービルかっ飛ばしてもギリな感じですよ。
もう諦めた方が良くないですか?」
「………………」
「DDっ! 聞いてますか? DDっ!
ったく、人使い荒いんだからなぁっ! いつも」
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