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トリニータス・ムンドゥス~聖騎士レイの物語~  作者: 愛山 雄町
第四章「魔族の国・東の辺境」

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第九話「それぞれの決断」

 トリア暦三〇二六年、一月十八日午後一時頃。


 マーカット傭兵団(レッドアームズ)の傭兵は荒い息を吐き出しながら、雪原で大の字になって倒れていた。その中には魔法によって雪崩を引き起こしたレイの姿もあった。

 大鬼族部隊の追跡を雪崩によって防いだものの、大鬼族たちが素直に諦めるとは思えず、更に一時間ほど全力で退却したからだ。

 ウノたち獣人奴隷たちの努力によって、大鬼族たちが生存者の救出に専念し、再追撃する余裕がないと判り、ようやく休憩に入ったところだったのだ。


 休憩に入った途端、彼らは無防備に雪の中に倒れこんでしまった。早朝からの雪中での行軍とその後の撤退により、マーカット傭兵団(レッドアームズ)の傭兵たちの疲労はピークに達していたのだ。


 そんな中、団長であるハミッシュ・マーカットは次々と指示を出していく。


「一番隊! 周囲の警戒を怠るな! 魔族だけが敵ではない! 魔物の襲撃にも注意を払え! 三番隊は後方で待機! 二番隊、四番隊、五番隊は適宜、食事を取れ!」


 その命令にガレス・エイリング率いる一番隊とラザレス・ダウェル率いる三番隊の傭兵たちがゆっくりと立ち上がっていく。

 レイはその姿を見ながら、よく立ち上がれるものだと感心していた。彼自身、仲間たちと同じように雪の中に倒れこんだ瞬間、動く体力も、そして気力もなくなっていたのだ。


(ガレスさんたちは凄いな。この雪の中を朝からほとんど休まず、七時間以上動き続けていたのに……それにしても本当に鬼人族たちは諦めたのかな。ウノさんたちの報告が間違っているとは思わないけど……そう言えば、ウノさんたちも凄い体力だ……)


 雪の上を走っているわけではないが、ウノたちは傭兵たちの倍以上動き回り、敵の動向を探っていたのだ。


(小鬼族たちの動きが悪そうだけど、やっぱり部族間の対立が原因なのかな。それなら付け入る隙はあるんだけど……でも、これでルナを、月宮さんを助けることが難しくなった。このままじゃ、魔族の地(クウァエダムテネブレ)に連れて行かれてしまう……)


 アシュレイは雪の中で倒れこみ、考え込んでいるレイの姿を見て、心を痛めていた。


(恐らくルナを助けられなかったことを悔やんでいるんだろう。だが、今回はどうしようもなかった。それはレイも理解しているのだろうが……)


 彼女はそんなことを考えながら、彼の横に座っていた。


 ステラは周囲を警戒しながら、この後のことを考えていた。


(レイ様は必ずあの人を助けに行くはず。でも、どうやって……もしかしたら、一人でも行こうとされるかもしれない……でも、私には関係ないわ。あの方がどこに行かれるようと、私はついていく。それだけ……)


 彼女はそう決意を固めると、再び周囲の警戒を強めていった。



 ハミッシュはその日の行軍を諦めることにした。

 今の位置からトーア砦まで六、七kmあり、万全な状態なら、日没までに十分到着できる距離だが、既に傭兵たちは雪の中を十数kmにもわたり動き続けており、万全な状態とは言いがたい。更に敵の追撃の気配が無いことから、緊張の糸も切れかかっている。


(このまま進めば、詰まらん事故が起きる。ならば、安全な場所で野営する方がましだ。もちろん、獣人たちが斥候に出てくれるという前提だが……あいつらにはかなり無理をさせているからな……)


 ハミッシュはウノたちの指揮を執るレイにそのことを確認しにいくことにした。

 ハミッシュの姿を見つけたアシュレイがレイを起こす。


「何かありましたか?」


 レイの疑問にハミッシュが自分の考えを告げていく。


「皆の状態を見れば判るだろうが、この辺りで野営せざるを得んのだ。そうなると、鬼人族の追撃が……」


 レイは話を聞きながら頷いていたが、ウノたちにこれ以上の負担が掛かることに表情を歪める。


「今回、一番活躍したのがウノさんたちなんです。それが休む時間もないなんて……でも、他に方法は思いつかないし……」


 彼のもとに控えていた獣人奴隷のヌエベが、僅かに躊躇いながら話に加わってきた。


「恐れながら……我らにそのような配慮は無用でございます」


「でも、疲れれば判断を誤るし、それに動きの切れもなくなるから」


 レイの言葉にヌエベは小さくかぶりを振る。


「この程度であれば何も問題ございません。もっと厳しい状況を何度も経験しておりますので」


 レイはまだ何か言いたげだったが、それ以上何も言わず、ハミッシュの方を見た。


「そうか……済まぬが、明日まで敵の動向を探ってくれぬか。頼む」


 ハミッシュはそう言うと頭を下げる。

 そして、すぐに大声で指示を出し始めた。


「ここで野営するぞ! だが、装備は外すな! 火は北から見えぬ場所以外では使うな!……」


 傭兵たちはその言葉に安堵の表情を見せる。精鋭と言われるレッドアームズたちでもこれ以上の行軍は厳しかったようだ。

 レイはその様子を見て、ハミッシュの判断が正しいと感じたが、それでもウノたちに掛かる負担に心を痛め、ヌエベに自分の気持ちを伝えた。


「ここに来てからずっと見張りをお願いしているのに本当にすみません。でも、ハミッシュさんが言うことも……本当にすみません」


 そう言って頭を下げた。

 同じように頭を下げたハミッシュに対しては無表情だったヌエベも、レイに対しては少し慌てたような表情を浮かべていた。


「アークライト様のお役に立つことができるのであれば……それで十分でございます」


 その様子を見てアシュレイは内心驚いていた。


(あの獣人たちが僅かとはいえ表情を見せた。これもレイの人徳という奴か……レイが言うとおり、彼らも“人”なのだな。それを道具のように使うルークスは……やはりルークスとは相容れぬ……)


 その後、大鬼族部隊が生存者の救出を終え、引き上げていったという報告が入った。

 その報告にレッドアームズたちの歓声が上がった。

 特に五番隊の若手、ハル・ランクスが大きな声で「助かった!」と叫ぶと、隊長であるヴァレリア・マーカットから叱責の声が飛ぶ。


「まだ、敵が完全に引き上げたわけじゃないんだ! 気を抜くんじゃないよ!」


 だが、そう叫ぶ彼女の顔にも、先ほどまでの張り詰めたような緊張は残っていなかった。


 その夜は何事も無く、翌一月十九日の早朝にマーカット傭兵団(レッドアームズ)はトーア砦に引き返していった。



 午前十時頃にトーア砦に到着するが、彼らの表情は複雑だった。生き残れた喜びと魔族の残敵掃討に失敗したと言う無念さが入り混じった微妙な表情のものが多かったのだ。


 今回の魔族追撃隊の目的は、公式にはペリクリトル攻防戦に敗れた魔族軍の生き残りを討伐することと、トーア砦を迂回するルートの発見だった。迂回ルートの発見はなったものの、月の御子であるルナを伴った大鬼族部隊を討伐し、彼女を奪い返すという目的は果たせなかった。

 ペリクリトルからの強行軍に加え、数日に渡る雪山での作戦を行ったにも関わらず、まともな戦闘もせず逃げ帰ってきたことが悔しいのだ。

 ハミッシュは彼らの思いに気付いており、


「まだ終わったわけではないぞ! 敵の新たな侵攻ルートが見付かったのだ。ここを潰さねば、敵は自由に攻め込んでこれるのだ。必ず、そこを潰す作戦が始まるはずだ!」


 その言葉に傭兵たちも納得し、腕を振り上げて応える。

 だが、ハミッシュは自らの言葉通りになるとは考えていなかった。


(恐らく春になるまで動かぬだろうな。確かに敵の兵力が落ちている今が攻め時だが、実際、敵の兵力があれで全てなのかは判らぬ。ならば、この雪の中を無理して攻勢に出ることはあるまい。特にあの司令官ならば……)


 ハミッシュの予想は当たった。

 彼が今回の報告を行い、更にレリチェ村――魔族側の侵攻拠点――への攻撃を進言したが、トーア砦の司令、ベンジャミン・プラマー子爵は首を縦に振らなかったのだ。


「……その抜け道とレリチェ村なる場所が危険であることは理解できる……」


 ハミッシュはその言葉に「ならば……」と腰を上げるが、プラマーを遮るように言葉を続けて言った。


「だが、時期が悪い。厳寒のこの時期にアクィラに入ればどうなるか。それは貴公が一番わかっているのではないか? まして、大軍を動かすとなれば兵糧なども大量に運ばねばならぬ。雪が解けねば、そして、増援がなければ侵攻など自殺行為だ」


 プラマー子爵の言葉は正論であり、ハミッシュ自身も感じていたことだった。そのため、何も言えずに黙っていることしかできなかった。


「重要なことは最も恐れていた大鬼族の敗残兵たちがいなくなったことだ。小鬼族どもがどれだけいようがトーアは落ちぬが、大鬼族は厄介だ。その大鬼族がクウァエダムテネブレに戻ったのなら、これ以上無謀な作戦は不要だ……」


 ハミッシュとプラマー子爵の会談は短時間で終了した。そして、追撃作戦が行われないことが発表された。

 レッドアームズ以外の魔族追撃隊の傭兵、冒険者たちの多くはその決定を歓迎した。彼らは真冬のアクィラの危険を身をもって体験し、これ以上危険に身を置くことを嫌ったのだ。


 レイは頭ではその決定に納得するものの、心は納得していなかった。


(軍の派遣は春まで行われない。それじゃ、間に合わないんだ! あれ(・・)が始まるまでにルナを取り返さないと……まただ……“あれ”というのは何なんだ……思い出せない……)


 そして、彼は一つの決断をした。

 彼は単身でクウァエダムテネブレ、魔族たちの言葉で言えばソキウスに潜入し、ルナを取り返すことを決めた。


 そのことをまず、アシュレイに告げにいった。


「僕はルナを助けにいく」


 レイが静かにそう告げると、アシュレイは「そういうだろうと思っていた」と言って小さく頷き、彼の体を抱きしめた。


「もちろん、私も行くぞ。判っていたのだろう?」


 抱きしめ返しながら、「うん。君とステラを置いていくことはないよ」と耳元で囁く。

 アシュレイとともにステラにも同じ事を告げるが、彼女も既にそうなることを察していたのか、止めることも無く、素直に頷いていた。


 三人はハミッシュに割り当てられた宿舎に向かった。そこにはハミッシュと彼の妻のヴァレリア、そして副官のアルベリック・オージェがおり、マーカット傭兵団(レッドアームズ)の今後について話し合っているところだった。

 レイは彼らに自分の考えを告げる。


「魔族の地、クウァエダムテネブレへ潜入します。そして、ルナを連れ戻してきます」


 ハミッシュはレイがそういうことを想定していたのか、意外な表情は浮かべなかった。


「お前たちだけでは無理だ。奴らがクウァエダムテネブレ(向こう)に入れば、増援もあるだろう。それに地図も何も無いのだ。どうやって追いかけるつもりだ」


 レイは小さくかぶりを振り、


「小鬼族のダーヴェとラウリがいます。彼らの記憶から大まかな地図は作れますし、ウノさんたちも付いてくるでしょうから、追跡は可能です……」


 レイはアシュレイ、ステラの他に小鬼族の捕虜ダーヴェとラウリの二名、そして、ルークスの獣人奴隷ウノら五名で敵地であるクウァエダムテネブレに潜入するという案を説明していく。


「……それに彼らはアクィラを越えれば油断するはず。その隙を突ければ……」


 そこでアルベリックが口を挟む。


「敵地に入り込んでの作戦は想像以上に難しいよ。食料、水、情報……どれも手に入れるのが難しいんだからね。第一、向こうの方が地の利があるし、先行しているんだから追いつく事だって難しいと思うよ」


 その問いはレイの想定内の問いだった。


「食料は僕のアイテムボックスに詰められるだけ詰めれば十人でもかなりの期間は行動できますし、水は僕の魔法で作れます。敵の目的地は判っているんです。うまくいけば、先回りする事だってできます。敵が油断している今を狙わないと……」


「仕方がないね。ハミッシュ、認めるしかないよ。どうせ止めても勝手に行っちゃうんだから」


 アルベリックはいつもの軽い調子でそういうが、隣にいるハミッシュは苦虫を噛み潰したような表情で何も言わなかった。


「どのくらいで戻ってくるつもりなの? その見込みはあるのかしら?」


 ヴァレリアがそう言うと、レイは「判りません」と首を振るが、


「目的地、月魔族の都ルーベルナまではここから七百kmくらいだそうです。馬を連れて行けませんから、順調に行っても一ヶ月半は掛かるでしょう。だから、三ヶ月以上はかかると思っています」


「アル兄ではないけれど、それで追いつけるの? それに食料は絶対に足りないわよ」


「向こうもルナを抱えていますし、自分の国の中なのでそれほど急ぐことはないと思っています。それに魔族が“月の御子”という存在を敬っているなら、大きな街では必ず歓迎の宴のようなものがあるはずです。だから、その間に追いつけるんじゃないかと……」


 ハミッシュらは更に確認していくが、レイの説明は淀みがなく、かなり検討していたことが窺えた。

 ハミッシュは「判った」といい、


「だが、無理はするな。ヤバイと思ったら、戻って来い。春になればレリチェとかいう村を攻めるはずだ。そうなればお前らだけで無理する必要はなくなるかもしれん。そのことは頭に入れておけ」


 レイは小さく頷くが、内心では別のことを考えていた。


(それでは間に合わないんだ。ルナが月魔族の都に辿り着いてしまったら、儀式が行われてしまう。それまでに何としてでも……)


 その後、アルベリックが同行すると申し出てきたが、レイは断っている。それに対し、アシュレイが疑問を口にした。


「こう言っては何だが、性格はともかく、アル兄は斥候としても弓術士としても優秀だ。それに治癒魔法も使える。今回、お前以外、治癒魔法が使えぬのだ。お前がケガをしたら……アル兄に来てもらうことは駄目なのか」


「戦力的には来て欲しいんだけどね……多分、こっちでもアルベリックさんが必要になると思うんだ。特にアクィラの山の中に行くなら、優秀な斥候スカウトは絶対に必要なんだ。今のレッドアームズには斥候が少ないから」


 元々、主に護衛を行っていたマーカット傭兵団には、優秀な斥候が少なかった。もちろん、野営地の警備などで斥候の必要性は認識されていたが、傭兵という職業柄、少人数で森の中に入っていく冒険者ほど重視されていないことから、そもそも傭兵になる斥候職は少なかった。更にミリース谷の戦い――ラクス王国東部においてマーカット傭兵団を主力とする部隊が三千のオークを撃退した激戦――において、多くのベテランを失っており、斥候が補充できていない。


「ウノさんたちやステラがいるからやってこれたけど、アルベリックさんまでいなくなるとハミッシュさんでも危険だよ」


 その言葉にアシュレイは頷かざるを得なかった。


(確かに今回の戦いで生き残れたのはウノ殿らの力が大きい。父上たちや仲間たちのことを思えば……)


「アルベリックさんがいると引っ掻き回されそうで……いい人なんだけどハミッシュさんがいないと何をするか不安なんだよ」


 レイは考え込むアシュレイを励ますように冗談を口にした。

 アシュレイだけでなく、ステラもその言葉に思わず笑い声が漏れる。

 三人は自分たちに割り当てられた宿舎に向かいながら、今後の予定を話していった。


 部屋の前には所在無げに立つライアンの姿があった。

 彼はルナを取り返すことが出来なかったことでかなり落ち込み、これからどうすべきかレイたちに話を聞こうと待っていたようだ。

 レイは自分の部屋にライアンを招き入れる。


「僕たちはルナを助けるためにアクィラを越える。明日にでも出発するつもりだ」


 宣言するような彼の言葉にライアンは一瞬言葉に詰まった。

 彼は自分も追いかけたいという欲求と自分が役に立つのかという疑念が混ざり合い、言葉が出てこなかったのだ。


(すぐにでも追いかけたい。俺が不甲斐ないせいでルナを奪われたんだ。だから……だが、俺が行って役に立つのか? レイたちの足を引っ張るだけじゃないのか……)


 ライアンの心中を察したのか、レイは何も言わなかった。

 そして、数秒の沈黙がその場を支配した後、ライアンが搾り出すように話し始めた。


「俺は行かない。いや、行けない……」


 ついていくと言うと思っていたアシュレイが「それでいいのか」と口にした。


「本心を言えば今すぐにでも追いかけたいんだ! だがよ。俺が行っても役に立たねぇんだ。だから……」


 ライアンはそう言って肩を落とし、歯を食いしばって涙を堪えていた。

 レイはライアンの肩に手を置き、


「絶対に連れて帰るから」


 ライアンはその言葉に堪えていた涙が落ち、僅かに嗚咽を漏らしていた。


「た、頼む。あいつを、ルナを助けてくれ……俺が言えた義理じゃねぇが、頼む……」


 アシュレイはライアンが自信を喪失しているのだと考えていた。


(ほんの二ヶ月ほど前はあれほど自信に溢れていたのにな。だが、判らぬでもないな。愛する女(ルナ)を目の前で奪われた上に取り戻すことが出来なかった。それにマーカット傭兵団(レッドアームズ)の訓練ではいいところがないようだしな……)


「俺は行けねぇが、あんたがルナを取り戻してくれると信じている。だから、俺は力を付けるんだ。ルナを二度と奪われないために」


 しっかりとした口調でライアンはそう言い切った。アシュレイは顔を上げ、真直ぐにレイを見つめる彼を少しだけ見直していた。


(昔はレイに食って掛かるだけの口だけの男に見えたが、一皮剥けたようだな。ならば、私が一肌脱いでやってもよいか……)


「力を付けたいと本気で思っているのだな」


 アシュレイの突然の問いかけにライアンは驚きの表情を浮かべていた。


「マーカット傭兵団への入団の口利きをしてやってもいい。まあ、私が言っても父上が認めねば入団は叶わんが、それでも良ければ父上に話を通してやる」


 ライアンの目が大きく見開かれる。


「頼む。いや、お願いします! 何としても力を付けたいんだ!」


 ライアンはアシュレイに対し深々と頭を下げる。

 その後、彼はハミッシュに認められ、熊獣人のゼンガ・オルミガ率いる二番隊に配属された。


 レイたちは翌日の出発を目指し、物資の調達を行っていった。


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