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トリニータス・ムンドゥス~聖騎士レイの物語~  作者: 愛山 雄町
第三章「冒険者の国・魔の山」

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第七十四話「ペリクリトル攻防戦:その九」

 トリア暦三〇二五年、十二月二十六日午後四時。


 魔族軍、ソキウス西方派遣軍の指揮官オルヴォ・クロンヴァールは敵の魔術師部隊が撤退する様子を見ていた。

 開戦当初は前線に出ていたオルヴォだったが、魔術師部隊の攻撃を機に、今はやや後方に下がっている。

 彼は撤退する敵魔術師部隊を一瞥した後、戦場をゆっくりと見渡した。


(敵は切り札をすべて使い切ったはずだ。更にこの一時間で敵主力の半数近くは討ち取っている。やはり、体力スタミナではこちらに分があったようだな……)


 オルヴォの見立てはほぼ正確だった。

 午前中から続く戦闘の疲労が暗い影を落とし、ペリクリトル側の損害は三割を超え、軍としての機能が何とか維持出来ているというレベルでしかない。大鬼族部隊と戦っているベテラン冒険者たちの損害は四割を超え、今も確実に彼らの戦力を削り落していっている。

 ケガをしていない兵士たちもほとんど気力で立っている状態で、武器を振るった後に肩で息をしている者が多かった。

 一方、ソキウス側の大鬼族部隊は、大鬼族戦士とオーガが戦闘開始前からかなり酷い火傷を負っていた。だが、それでも種としての強大な体力が物を言い、巨大な武器を振るい続ける激しい戦いを一時間も続けているにもかかわらず、肩で息をするような者はいなかった。

 開戦前、ペリクリトル側は夜戦を恐れ、短期決戦を企図していた。しかし、現状を見る限り、日が落ちるまで、彼らが戦線を維持出来る可能性は極めて低いと言わざるを得ない。


(あと一押しだ。何か切っ掛けがあれば、そう、指揮官が倒れるか、どこかの戦線を突破するか、そんな何かあれば、勝敗は一気に決するだろう。あとは“白の魔術師”を逃がさず倒すだけだ……さて、どうすべきか……)


 彼は戦闘の勝利より、白の魔術師こと、レイ・アークライトを倒すことが重要だと考えていた。


(白の魔術師さえ倒せればよい。もし奴に逃げられたならば、この戦いは我らにとっては勝利ではない。ペリクリトルを占領したところで、一月も経たぬうちに敵の援軍に包囲される。いや、早ければ十日で現れるやも知れぬ。我らは白の魔術師を倒し、この辺りの街を破壊しながら、敵の戦力を少しでも削ることしかできぬ……あとは月魔族が言う“奇跡”を待って、合流するしかない……)


 彼はこの野戦で勝利した後、この交通の要所、ペリクリトル周辺でゲリラ戦を展開することを考えていた。だが、彼の考えるとおり、ゲリラ戦だけでは当初の目的であるアクィラ山脈の西側に橋頭堡を築くことはできない。


 魔族軍にとって幸いだったのは、ペリクリトルへの援軍は遅れていることだった。

 現状で援軍を送れる可能性がある国は、北部のラクス王国、南部のカウム王国、傭兵の国フォルティスだ。だが、それぞれの抱える事情により、ペリクリトル周辺に魔族軍が現れたという情報を得てもすぐには動けなかった。

 ラクスは自国の北東部に現れた魔族軍の陽動部隊に対処するため、カウムは魔族の領域クウァエダムテネブレとの国境、トーア砦の戦力を増強し、新たな援軍を阻止するため、フォルティスは動ける傭兵たちが、すべて報酬のいいラクス北東部に向かっていたため、強力な敵が現れても、すぐに援軍を編成することが出来なかったのだ。


 また、初期の情報では、オーガが一千以上、オークも三千以上という強大な兵力であり、各国の上層部は少数の援軍を出すことを躊躇った。

 戦力の逐次投入を避けるという意味で、その選択は必ずしも誤りではない。実際、各国の指導者たちはペリクリトルが陥落することを前提に戦略を立てていた。

 ラクスはペリクリトル北部にある城塞都市カルドベックに、カウムは南部の城塞都市ソーンブローに、フォルティスは西部の城塞都市オートンに、それぞれ援軍を送る計画を立てていたのだ。


 オルヴォはそれらの情報を得ていなかったが、最速では数日前に現れるはずの敵援軍が来ないことから、敵指導者たちの考えをほぼ正確に洞察していた。


(ペリクリトルを蹂躙した後、どこに向かうかだな。陽動部隊のいる北部か、トーアのある南部に向かうのが定石だが、敵もそれは読んでいるだろう。西に向かうというのも良いかもしれん……)


 彼は既に目の前の戦いに勝利した後のことに意識が向いていた。

 これは油断ではなく、事実として勝利の揺らぐ要因がないからだが、彼は先走る自らを戒める。


(まだ、勝利を手にしておらぬ。今、この段階で先のことに目をやるのは、油断に繋がる。俺はそれをいやというほど学んだはずだ……まずは白の魔術師を倒す。これに全神経を集中させろ……)


 オルヴォはそこで吠えるように叫んだ。


「ソキウスの戦士たちよ! 敵を叩き潰す! 我に続け!」


 彼は血に塗れた巨大な両手斧を振り上げ、前線にゆっくりと向かっていった。



 ペリクリトルの防衛司令官、ランダル・オグバーンは両手剣を振るいながら、このままでは自分たちが勝利を掴むことはないと考えていた。


(駄目だ……精鋭部隊(こいつら)ですら、もう限界だ。若い連中や農民兵は既に惰性で動いているだけだろう。何か切っ掛けがあれば、堰を切ったように一気に崩れる。だが、打つ手は既にない。いや、最初から無かったというべきか……)


 彼自身は数体のオーガを切り倒し、超一流の証しである“二級傭兵”としての面目を保っていた。だが、刃毀れが目立つ愛剣と同じく、その持ち主も疲弊していた。彼は愛剣を振り上げながら、唯一の打開策である敵の指揮官オルヴォ・クロンヴァールを倒すことに考えを向ける。


(敵の親玉を倒すしかない。だが、今の俺に大鬼族の、それもここにいる最強の戦士に勝てるのか? 俺がやられれば、ペリクリトルは落ちる。だが……)


 賭けに出ることに対し、彼にしては珍しく逡巡していた。

 自らの賭けの成功率を考えながらも剣を振り続けていたが、打開策が見つからないまま、彼の目の前では次々と仲間たちが倒れていく。


 当初は敏捷さを生かして、大鬼族やオーガの猛攻を避け続けていた冒険者たちだったが、疲労がピークに達し、僅かなミスが出始めていた。普段なら致命傷にはならないほどのミスだが、一撃一撃が致命傷を与える大鬼族相手では、そのミスが即、死に繋がっていく。ベテランたちは櫛の歯が欠けるように倒れていった。

 既に彼の周りの戦士たちは半数にまで減っていた。だが、敵の数は一向に減る様子がない。

 その状況はベテランたちに絶望感を与え、彼らの精神は徐々に蝕まれていく。ランダルもその例外ではなかった。


(駄目だ……撤退するしか……いや、逃げるところが無い。恐らく、街の連中は逃げ始めているはずだ。少しでも時間を稼ぐことしか……)


 彼はいつもの陽気さを無くし、悲壮な顔でただ剣を振り続けていた。



 聖騎士たちを率いていたレイは、騎乗での戦闘を諦め、徒歩での戦闘に切替えていた。

 愛馬であるカエルム産の名馬、トラベラーは、彼の抜きんでた乗馬技術とトラベラー自身の頑丈さによって、問題は生じていなかったが、他の馬はそうはいかなかった。

 聖騎士たちの馬は繰り返される突撃により、多くが傷付き、そのほとんどが疲労により、動きが鈍くなっていたのだ。

 更に聖騎士たちを含め、レイ自身の魔力もほぼ底をつき、一撃離脱の騎乗戦闘を断念せざるを得なかった。


 レイたちは最も戦況が悪い右翼側、ルークスの農民兵たちを支援すべく、槍を振るっていた。だが、僅か十七人では戦況を覆すほどの力はなく、崩れそうになる戦線を何とか支えられているという状況だった。


(拙い……手を打つどころか、ここを離れることもできないなんて……これじゃ、何もできないうちに押しつぶされてしまう……)


 彼の心にも絶望が浸食していく。


(アッシュは、ステラは……二人とも無事なんだろうか……。何としてでも二人と合流したい。どうしたらいいんだ……)


 彼の傍らでは聖騎士隊の臨時隊長、ランジェス・フォルトゥナートが部下たちを叱咤しながら、槍を振るっている。

 その姿にレイは、自らの未熟さを感じていた。


(何が“白き軍師”だ! 何もできなかった……こんなことなら、敵の指揮官と一騎打ちをした方がよっぽど勝ち目があった……フォルトゥナートさんはこんな状況でも全く変わらない。それに引き換え、僕は……)


 その時、フォルトゥナートがレイに声を掛けてきた。


「アークライト様! ここは戦場です! 目の前の敵に集中してください!」


 レイはその言葉にマイナス思考に陥っていたことに気付く。


(フォルトゥナートさんの言う通りだ! 今は考えている暇なんかない! 目の前の敵を倒すことだけに集中しないとやられてしまうんだ!)


 レイは「ありがとうございます!」と力強く答え、愛槍を振るっていく。

 その姿にフォルトゥナートは笑みが零れる。


(やはり若いな。槍も魔法も敵わんが、戦場での経験だけは私の方が上のようだ。ならば、私が役に立つということ見せるしかあるまい……この状況で逆転する手は一つ……)


「アークライト様! このままでは味方は押し切られてしまいます! 我らが血路開きます! 閣下(・・)は魔力を温存し、敵の指揮官に魔法を撃ち込んでください!」


 それだけ叫ぶと、レイの答えを待つことなく、部下たちに向かって命令を下す。


「これより敵に斬り込み、突破口を切り開く! 各自、槍を捨てよ! 抜剣!」


 そして、槍を投げ捨てると、スラリと剣を抜く。フォルトゥナートは無骨な騎士剣ブロードソードをオレンジ色に染まる空に向け、味方を鼓舞するかのように大きく掲げた。

 彼の部下である十五人の聖騎士たちも、一斉に槍を捨て、白銀に輝くブロードソードを抜き放つ。

 その姿は戦場であるにも拘らず、統一された美しい動きだった。


 フォルトゥナートは剣を翳したまま、農民兵の生き残りに命じた。


「ルークスの勇者たちよ! 大恩あるアークライト卿をお助けせよ! 我ら聖騎士の後に続け!」


 農民兵たちもその姿に力を得て、僅かに残った力を振り絞り、鬨の声を上げる。そして、聖騎士たちに合流すべく、闘争本能に従い敵に突っ込んでいった。


 レイは僅かに驚きの表情を見せたが、フォルトゥナートに言葉を掛けることなく、その勢いに乗ることにした。


(彼は歴戦の騎士だ。さすがに兵士たちを使うのがうまいな。でも、それほど長くはこの状態は続かないはず。でも、今はフォルトゥナートさんの言うことを信じるしかない!)


 レイは農民兵たちが気掛かりだったが、すぐに前を向く。


(僕の魔力は光の槍を撃ち込むので精一杯だ。だけど、それで戦況を覆すことができるのか?)


 レイはそこまで考えて首を小さく横に振る。


(いや、今は考える時じゃない! 逆転の目を信じて、敵の本隊を突くしかないんだ!)


 レイは槍を握り直す。彼の前には血路を開くべく、小鬼族部隊に突っ込んでいった聖騎士たちの後姿があった。


 聖騎士たちの戦いは見事なものだった。

 フォルトゥナートの指揮は的確で、分厚い鎧の高い防御力を生かして、攻撃力の低い小鬼族部隊を翻弄していく。

 小鬼族のゴブリンたちは、粗末な木の槍で聖騎士たちに攻撃を掛けるが、見た目以上に性能のいい白い鎧に対しては無力だった。

 数匹が槍を突き込むが、そのすべてがダメージを与えることなく、折れていった。

 技量の高い小鬼族の戦士もいたが、武器が短剣ショートソードでは中々ダメージが与えられない。逆に聖騎士の剣の餌食になっていく。

 農民兵たちは自国の騎士たちの活躍を見て、アドレナリンが体中を駆け廻っていた。


「聖騎士様たちに続け! 俺たちも光の神(ルキドゥス)様の神兵なんだ! 行け!」


 一人の若者がそう叫んでいた。

 それに呼応するように喚き散らすように大声を上げながら、小鬼族部隊に突っ込んでいった。

 農民兵たちの臨時指揮官である治癒師のヘーゼルは、この状況で自分の果たすべき役割を見付けられなかった。彼女は農民兵たちと共に聖騎士の後を追うしかなかった。



 レイはこの勢いに乗じることに決めた。

 彼は最後の切り札と言える獣人部隊を使うことに決めた。そして、長であるウノを呼び出した。

 どこにいたのか、ウノはすぐに彼の呼び掛けに応じ、戦場の真中であるにも拘らず、片膝をついた状態でレイの命令を待っていた。


 レイは「今この近くに何人いますか?」と焦る心を抑えながらウノに尋ねた。

 ウノは戦場とは思えぬほどの冷静さで、「セイスがアシュレイ様を、オチョがステラ様のおそばについておりますが、残りの五名は伝令としておそばに待機しております」と答える。


「ウノさんは聖騎士たちの援護を。敵の本隊に斬り込みたいんです」


 ウノは何か言いたげに顔を上げるが、すぐに「御意」と答え、最前線に向かった。



 獣人たちが加わったことにより、レイが率いる部隊は一気に勢いを増した。


(この勢いなら、敵の本隊まで何とか近づけるかも……)


 レイが一瞬、楽観的にそう考えるほど、聖騎士と獣人の組み合わせは強力だった。重装備の聖騎士たちに俊敏な獣人たちが加わったことにより、思わぬ相乗効果が表れていた。

 ウノたちが開けた小さな穴を重装備の聖騎士たちがこじ開けていく。更に農民兵たちがその穴を埋められないよう追従するため、小鬼族部隊の中に徐々に浸透していった。


「これ以上好きにさせるな! 小鬼族の意地を見せろ! ゴブリンたちを……」


 小鬼族部隊の長が部下たちを叱咤していると、唐突に彼の言葉が途切れる。彼の部下である戦士が後ろを振り返ると、一人の獣人が投げた短剣が、部隊長の喉に貫通していた。部隊長は信じられないと言う表情のまま、ゆっくりと後ろに倒れていった。


 だが、レイたちの勢いもすぐに限界に達してしまう。

 小鬼族部隊は眷族であるゴブリンを捨て駒として大量に叩きつけていたのだ。

 効率よく敵を倒していた獣人たちも、一度に数十匹もの魔物が殺到する暴力的な圧力に手を焼き始める。

 広い空間があれば、ゴブリン如きなら百匹いようが歯牙にもかけないウノたちだが、狭い戦場では勝手が違った。

 小鬼族はゴブリンを強引に前に押し出した。前面に出たゴブリンは槍を使うことなく、ただぶつかるだけのような突撃を加え、獣人たちが一刀のもとに斬り伏せても、味方の死体を踏み潰しながら次々と押し寄せていくのだ。

 圧倒的な技量を誇るルークスの獣人部隊も数の暴力に徐々に屈していく。


 最初の犠牲者は副隊長格のドスだった。

 彼は矢じり型の陣形の最前列で突破口を切り開いていた。

 そこに茶色い波のような魔物の集団、およそ五十匹のゴブリンの塊が彼を襲う。

 最初の数匹はきれいに首を切り裂いたが、その死体が地面に倒れる前に後続のゴブリンが突っ込んでいく。それを何とか捌こうとしたが、更に後ろから何十匹ものゴブリンが彼を押し包んでいく。

 身長差から彼の体が飲みこまれることはなかったが、小柄なゴブリンたちに囲まれ、動きを止められたドスは、四方から突き出される粗末な木の槍にめった刺しにされ、ゴブリンたちの波の中に沈んでいった。


 先頭を行く獣人の足が止まったことにより、聖騎士たちの足も止まらざるを得ない。こうして、レイたちは小鬼族部隊の真中で孤立することになった。


 レイたちの目的である魔族軍の指揮官オルヴォがいる大鬼族部隊までは、まだ五十m以上あった。その僅か五十mの距離は小鬼族部隊に埋め尽くされていた。


(敵は効率よく味方(・・)を殺している。ゴブリンなら、十匹や二十匹死んでもウノさんたちを倒せるなら、十分に割は合うんだ……これで打つ手はなくなった……)


 レイは絶望を顔に出さないようにしながら、周囲から殺到してくる小鬼族の戦士たちと戦っていく。

 小鬼族側も彼が宿敵“白の魔術師”と気付いており、大鬼族に手柄を奪われる前に倒してしまおうと、左翼部隊のすべてをレイたちに叩きつけていたのだ。

 その結果、崩れそうだった戦線は大きく形を変えたものの、辛うじて持ちこたえる形になる。結果論だが、ランダルら主力部隊の後方に回られることは防げていた。

 だがそれは、ルークスの農民兵たちにとっては災厄そのものだった。元々、練度が低く、ゴブリンですら手を焼く彼らのもとに精強な小鬼族の戦士たちが殺到してきたからだ。

 小鬼族の若い戦士は、満足に槍を突きだせない農民兵に対し、「邪魔だ!」と叫んで、突き出された槍をショートソードで斬り落とす。

 そして、クラウチングスタートのような極端に低い姿勢で農民兵の懐に飛び込み、粗末な革鎧ごと農民兵を叩き斬る。


「フッ、白の魔術師についている兵にしてはお粗末だな」


 小鬼族の戦士はあざけりの言葉を吐きながら、更に隣の農民兵の腕を斬り落とす。

 右腕を斬り落とされた若い農民兵は、左手で傷口を押えながら、「僕の右手が! ああぁぁ!」と叫んで蹲る。彼はまだ十六歳になったばかりの少年で、碌に槍を握ったことがなく、ただ、命じられて遠征に連れて来られていた。


「僕が何をしたって言うんだ……母さん! 助けて! 父さん!……僕の右手が……」


 彼は小さく丸まりながら、すすり泣いていたが、敵味方の足に何度も蹴られ、意識を失った。


 ペリクリトル防衛軍の右翼部隊は壊滅の危機にあった。


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