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さくっと読める? 異世界恋愛系短編集 5 (2025.1~)   作者: 四季


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こんな気持ちって初めてなの

詩のような作品です。

ほんの少し特別なおしゃれをして

今日は新しいわたしを披露するの

初めて着る服はどことなく馴染みなくて

可愛くした髪さえもしっくりこないけれど


はしゃぎだす心に躊躇なんてありはしないから

軽やかな足取りで歩き出す

すべてすべてがわたしだけの舞台

そんなくらいの心で

陽だまりの中を歩いてゆく


こんな気持ちって初めてなの

だからね

もし少し誤りがあったとしても

そんなことは気にしないで


こんな気持ちって初めてなの

だからさ

もし完璧ではないとしても

そんなことは気にならないの


ほんの少し特別なわたしになって

今日は清らかな姿を披露するの

初めて履く靴はどこか違和感があるうえ

整えた目もともしっくりこないけれど


それでも今日のわたしは特別なわたし


花開く瞬間のように

可憐な姿であなたの目に刻まれる

そのために努力してきたんだもの

もうここまできて妥協するなんてあり得ない


こんな気持ちって初めて

だから

もし完璧ではないとしても


もし完璧になれないとしても……


そんなことは気にならないの


だってわたしはわたしだもの


咲いている

飾られている


花のような


わたしなんだもの

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