婚約破棄の翌朝、まさかの展開が待っていました。~これからも頑張ってゆきたいと思います~
心ない言葉を吐かれ、婚約破棄された、あの衝撃の日。
生涯忘れないようなその瞬間。
その時の私は確かに心震えていた。
胸の痛みで身体が爆発してしまいそうだった。
けれどもその絶望の向こう側に意外な展開が待っていた――というのも、翌日の朝に私は女神になっていたのだ――なぜそれが分かったかというと、目の前に現れた最高神がそのことを教えてくれたから。
そうして私は、女神として、人々を導くこととなった。
最初は分からないことだらけ。上手くいかないことも多くて。けれど人々から感謝されることが嬉しくて。だから努力しようと思えて。
そんな風に過ごしているうちに段々女神としての仕事に慣れていった。
――で。
女神になって十二年くらいが経った頃、私は、神界にて新人女神優秀賞を受賞した。
まさか表彰されるとは思わなかったけれど。
でも頑張りが評価されたことは純粋に嬉しかった。
これからも頑張ろう、と思えた。
ちなみに元婚約者の彼はあの後天罰が下り落命することとなったようだ。
何でも、彼はあれからも女性を傷つけるようなことをするなど色々余計なことをしていたようで、結果痛い目に遭うこととなったようである。
……ま、そんなことをしていたのだから自業自得か。
日頃の行いが悪かったのだ。
だから痛い目に遭うことになった、それだけのことだろう。
◆終わり◆




