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さくっと読める? 異世界恋愛系短編集 5 (2025.1~)   作者: 四季


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意味のないごめんね

詩のような作品です。

何回も同じことを言ってごめんね

何度も涙流してごめんね

きっともう手遅れでしょう

でもね

せめて謝罪くらいはさせてほしいの


あなたとの日々は悪いものじゃなかった

それだけは確かなことよ


だからどうか

心傷つくことなく

新しい人生を歩んで

わたしのことは忘れてしまって


どうか……


孤独の中で気づいたの

あなたの優しさに

でももうきっとどうしようもない

分かっているけれど

それでもあなたが恋しい夜もある


だから繰り返す

胸の内でだけのごめんね


そんなものあなたには届かない

あなたがその謝罪に気づく日は来ない

だから無意味なこと

繰り返しながらも

真実は分かっているのだけれど

それでも

寂しい夜には感じる罪の意識を

少しでも和らげたくて


だから


意味なんてなくてもただ繰り返している


ただの


自己満足だから気にしないで


もしもあなたに

あと一度だけ会えるなら

きっと謝るでしょう

あなたに迷惑をかけてきたこと

あなたに暗い顔をさせてしまったこと


何の意味もない

手遅れでしかない


枯れ木のようなごめんね


きっと届かない

誰にも届かない

あなたには伝えられない

あなたにもう言いたいことを言えない


何回も同じことを言ってごめんね

何度も涙流してごめんね

きっともう手遅れでしょう

でもね

せめて謝罪くらいはさせてほしいの

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