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さくっと読める? 異世界恋愛系短編集 5 (2025.1~)   作者: 四季


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冬の匂いがする

詩のような作品です。

冬の匂いがする

懐かしいそれは

ふとした瞬間に流れてきて

過ぎ去ったわたしを蘇らせる

ほんの少し

本当に一瞬だけの

懐かしさを与えてくれる


柔らかな風すらも

今は肌には痛い

心という頬で風を浴びるとき

ただ言葉を失い

胸の奥の動いていたものが

突如凍りついてしまう


ずっと柔らかな心でいられればいいのに……


冬の匂いがする

いつか愛したそれは

ふとした瞬間に傍に現れて

通り過ぎたあの日々を蘇らせる

欠片ほどの

結晶のような

愛しさを差し出してくれる


あの頃のわたしは

とうに消え去ってしまった

あの頃のわたしは

もう取り戻すことはできない


ずっと変わらずにいられればいいのに……


懐かしさや愛しさを

そっと抱き締めていたい


冬の匂いがする……

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