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さくっと読める? 異世界恋愛系短編集 5 (2025.1~)   作者: 四季


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新たなチーズの発明でスターになりました!~彼はあっさり終わったようです~

「んーっ! モッチリンチーズ、美味しすぎるぅ!」


 私イリーナは齢十九の平凡な女。


 ただ、周囲の女の子たちとは少し違ったところもある。それは、チーズを開発し続けてきたこと。幼い頃からチーズが大好きで、一日中チーズについてあれこれ考えていた私は、ある程度の年齢になると自らチーズを作るようになった。様々なチーズを作り、また、まだ見ぬチーズを求めて。研究を重ねた結果、この手で新たなチーズを作り出すことに成功した。


 ――それが、モッチリンチーズ!!


 これはもうとにかく美味しい。


 まず食感が良い。

 そして美味しい。

 もちろん香りも柔らかで。


 しかも、直接手で持っても、指にややこしいものが付着しない!


 ……だがそんなことをしていたために婚約者から嫌われてしまった。


「モッチリンチーズ? ふざけんな! 俺を放置してチーズを愛してるとかあり得ないだろ! 変人すぎる! ……よって、婚約は破棄とする。聞こえたか? 婚約は、破棄だ!!」


 婚約者であった彼リディースは突如そんなことを言ってきた。


「俺たち、もう終わりだ。ここまでにしよう。じゃ、そういうことで。永遠に……さよなら」


 その後私はモッチリンチーズを商品化したことで大金持ちになった。


 というのも、この国には新しいスタイルのチーズを欲している人たちが大勢存在していたのだ。


 そういった層にモッチリンチーズが刺さって。

 このまだ若いチーズはあっという間に皆に愛される存在へと成長した。


 ちなみにリディースはというと、ある雨の日に池の周辺をうろついていたところ足を滑らせ池に転落してしまいそのまま行方不明となったそうである。



◆終わり◆

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