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さくっと読める? 異世界恋愛系短編集 5 (2025.1~)   作者: 四季


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何かを愛することは

詩のような作品です。

何かを愛することは

何かを失うことね

きっとそうなんだって

そうであればすべてが解決するから

どこかそうであってほしいと

思っているのかなって

そんなことを思いながら

紅茶を飲む夕暮れ

静けさの中で

なんとなく切なさを感じて

生きてきた道を振り返るときに

涙がこぼれそうになった


何かを愛することは

何かを失うことね

ただ真っ直ぐな想いを

誰かに向けられるなら

それはきっと偉大なことなのだと

誰かが言っていたけれど

今はその言葉すら信じられなくて

ただもがいている

ただ足掻いている

何の意味もないことばかり重ねて

それが生きるということなのかもしれないけれど


何かを愛することは

何かを失うことね

どうしてこんなにも苦しいのだろう

幸せだったこと

楽しかったこと

そのすべてが

日に日にどこかへ行ってしまう

胸の奥に詰められた綿が

息をすることを邪魔するかのよう

不安に揺れる夜も

紅茶を飲んで窓の外を眺める

小さな幸せを探すこと

それが生きるということなのかもしれない


何かを愛することは

何かを失うことね


それが真実


何かを愛することは

何かを失うことね


それでもまた


きっと愛してしまう

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