切り替え早すぎッ!!? ただ、幸せになるためには迷いはしません。
あの時、愛していた彼に傷つけられて、それからずっと私は誰も愛せなかった。
一度起こったこと。
痛みを伴う経験は。
私から新天地への旅立ちを奪い取った。
もう誰も愛さない。もう誰にも愛を求めない。私は一人で生きてゆくのだとあの時決めた。なぜならとても悲しかったから。こんな悲しみを再び経験することになるくらいならずっと独りでいる方がずっとましだと思ったのだ。それで私は一人で生きてゆくことを選んだ。
――でも今日そんな私から卒業します!!
というのも、私は今日結婚するのだ。
いきなり過ぎると思われただろうか? ……きっとそうだろう。でも、結婚することは事実であり、もちろん私の意思も考慮されてのこと。つまり、無理矢理ではない。
これでは変な人と思われても仕方ないなとは思う。
だが私は彼と生きることを決意した。
なのでもう迷わないし躊躇いもしない。
たとえ変な人と思われたとしても、それでも、光の方へと歩み出したい……!
だから私は希望の光を求めて足を進めることを決意した。
大切に思える彼と。
特別な存在となった彼と。
私はここからまた新たなる第一歩を踏み出す。
◆終わり◆




