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ふるふる
詩のような作品です。
ふるふる また ゆきがふるね
かなしいかな
ふりそそぐそれを
わたしは
あたたかなきもちで
みつめることができない
どうしても
すきすき そう あなたがすき
だったの
でもそれはかこにきえていって
とおざかるばかり
かなしいかな
なつかしいそれを
わたしは
たいせつに
だきしめることができない
どうしても
ああ かなしいね かなしいこと
でもそれは
あなたがわたしを
うらぎったから
そのせいでわたしは
あなたとのひびを
あなたへのおもいを
たいせつにおもえなくなってしまった
ふるふる また ゆきがふるね
あなたのこと
おもいだしたって
むかしみたいには
あかるいきもちにはなれなくて
いつも
こころおもくなるばかり
しずみこむ
ぜつぼうのぬまに
どうしても
わたしだってつらいけれど
ふるふる また ゆきがふるね
かなしいかな
ふりそそぐそれを
わたしは
あたたかなきもちで
みつめることができない
どうしても




