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さくっと読める? 異世界恋愛系短編集 5 (2025.1~)   作者: 四季


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婚約者から婚約破棄を告げられましたので、自分の道へ進みます! ~努力はいつか実を結ぶ~

 婚約者から婚約破棄を告げられたので、自宅から徒歩五分ほどで着く公園にて反復横跳びの練習をすることにした。


 幼い頃得意だった反復横跳び。

 学園の大会で一位になったこともある。


 けれどももう何年もしていなかったので、最初は少々不安だったけれど、いざ取り組んでみれば徐々に身体が動くようになっていって。


 そのうちに反復横跳びの楽しさを思い出すことができた。


 それからというもの、私は、毎日のように公園へ行っては反復横跳びの練習に打ち込んだ。

 晴れの日はもちろん。曇りの日も、雨の日も。暑い日も、寒い日も。雪が降って、積もって、辺りが白く染まった日でさえも。


 何事も積み重ねだ。


 日々の小さな努力が積み重なることで人生は拓ける――いつか誰かが発していた言葉だ。


 それを信じて、練習し続けた。


 時に笑われても。

 時に馬鹿にされても。


 それでもただ練習という道を走る。


 ――そしてついに反復横跳びの世界大会で優勝。


 日々の努力が実り、王冠に変わった瞬間であった。


「凄いわねぇ。女性初の大会優勝だなんて。凄まじい成果だわね」

「オオーゥ! カミデェース! テンスァイディェース!」

「彼女、ここまでの実力者になるなんてね、驚いたわ。ここまで凄いと尊敬しちゃう。感動的な域ね」

「すごごすごすごごんすごんごごんすごごんごん」


 一見くだらなそうなことでも努力し続ければいつかは実を結ぶにだと感じる出来事だった。


 ちなみにあの時婚約破棄した彼はというと、やはり反復横跳びに打ち込む私を馬鹿にしていたようで、そういったことを周囲の人たちに凄まじい勢いで喋っていたらしい。

 しかしその私が成功を収めたために周囲から冷たい目を向けられるようになってしまったそうだ。



◆終わり◆

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