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さくっと読める? 異世界恋愛系短編集 5 (2025.1~)   作者: 四季


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婚約破棄されてもさほど動じない彼女は強いです、動じることなく穏やかに生きていっています。

 資産家の娘である女性フリークはとても穏やかな人だ。

 美人であることもあいまって周囲からの評判はとても良い。


 ただ、彼女の婚約者である男性オポンだけは、フリークに関してあまり良い印象を抱いていないようであった。


 オポンはたびたび周囲にフリークの悪口をこぼしていた。もちろん半分以上が作り話か極端に誇張した話。


 だが彼の悪行はそれだけでは止まらず。


 彼はさらに浮気まで始めた。


 酒場で偶然出会った女性にフリークの悪口を言って同情という形で気を引き、やがて婚約していることを隠して交際を開始したのだ。


 オポンと女性の関係はある時までは順調に進んでいた。が、やがてそれにも終わりが訪れる。当然だ、婚約者がいるのだから。そんな自分勝手な行動が上手くいき続けるはずもない。


 知人に浮気を密告されたオポンは、怒ったフリークの父親から婚約破棄を言い渡され、さらに慰謝料支払いまで求められた。また、その話が世に出てしまったために、その信頼は地に堕ちることとなる。彼は落命はしなかったものの社会的には完全に終わってしまったのだった。


「フリリ、色々あったんでしょ!? 大丈夫だった!?」

「大丈夫よ~」

「でもなんかさ、浮気されてたとか何とか、理不尽なことになったんじゃ」

「もう終わったから平気よ~」

「お、終わった!?」

「ええ~。だって婚約は破棄になったし彼と関わることはもうないもの。だから関係ないわ~」


 婚約者がいなくなったフリークではあるが、今は穏やかに暮らしている。


「そっかぁ。強いなぁフリリは」

「褒めてもらえて嬉しいわ、ありがとう~」



◆終わり◆

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