ちゅるりと飲みたい
詩のような作品です。
ちゅるりと飲みたい
愛という名のスープを
手に入れることは難しい
けれどその味は
誰もが涙するほどに素晴らしい
だから誰もが
求めるのでしょう
愛というものを
愛という味を
どこまで歩いてゆけば
たどり着けるのかしら
幸せな明日へ
幸せな日々へ
そこにはきっと痛みも苦しみもなくて
曇りの日だって雨の日だって笑っていられるくらい
大きな幸せがきっとあるでしょう
だから腕を伸ばしたいの
だから唇で触れたいの
ちゅるりと飲みたい
愛という名のスープを
今はまだ苦さしか感じられなくても
その味は確かに
誰もが涙するほどに愛おしい
だから誰もが
欲するのでしょう
愛というものを
愛という味を
金平糖を食べるみたいに
甘くはないかもしれないけれど
舌の上をするりと流れてゆく
その液体にはただ純粋な愛を感じる
ちゅるりと飲みたい
愛という名のスープを
手に入れることは難しい
けれどその味は
誰もが涙するほどに素晴らしい
だから誰もが
求めるのでしょう
愛というものを
愛という味を
ちゅるりと飲みたい
愛という名のスープを




