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さくっと読める? 異世界恋愛系短編集 5 (2025.1~)   作者: 四季


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本物の幸せなわけがないでしょう?

詩のような作品です。

誰かの涙の上に

誰かの犠牲の上に

ようやく築かれる幸せなんて

本物の幸せなわけがないでしょう?


理不尽に誰かを押しのけて

さもそれが当たり前であるかのように

二人視線を絡め合い

まるでそれが運命であったかのように

あなたたちは振る舞うけれど

その先に何が待っているのかを

あなたは知らない

あなたは気づいていない

今のまますべてが上手くいくと

あなたたちは思っているのね

きっと

けれどもそんな上手くいくはずがないでしょう

他者を傷つけておいて

幸せなままでいられるわけがないでしょう


天罰は必ず下るから

いつか来るその時を待っていればいいわ


誰かの涙の上に

誰かの犠牲の上に

ようやく築かれる幸せなんて

本物の幸せなわけがないでしょう?


馬鹿げた話よね

誰かを傷つけることで

あなたたちはようやく

幸せを

平穏を

手に入れることができる

けれどそれで

幸せになんてなれるわけがないじゃない

分かるでしょう?

その程度のこと

そのくらいの簡単なこと


現実から目を逸らさないで

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