表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
さくっと読める? 異世界恋愛系短編集 5 (2025.1~)   作者: 四季


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

294/548

二十二歳なのに独特の口調で喋る婚約者に切り捨てられてしまいました。しかし彼はその後間もなく……。

「お主との婚約は破棄とするぞよ」


 婚約者オッシリヤァ・ワシガトップはある日突然そんな宣言をしてきた。


「わしに相応しい乙女とはお主ではない。よって、お主とはここまでとする。わしはより良い未来のためにより良い乙女を選ぶことに決めたのだ。ということで、さらばじゃ」


 実年齢は二十二歳の彼だが、昔から口調にはこだわりがあるそうで、彼は長年こういった謎の多い喋り方をしている。


「永遠に、さらばじゃ」


 こうしてオッシリヤァは二人の関係を一方的に終わらせたのだった。



 ◆



 婚約破棄された日から一週間。

 私のもとに届いたのはオッシリヤァの訃報であった。


 彼はあの後少しして家の階段からうっかり転落してしまったそう。で、そのままあの世へ逝ってしまったのだそうだ。


 あまりにもあっさりとした最期であった。


 より良い未来のために私を切り捨てた彼がまだ二十代前半という若さでこの世を去ることになるとは……皮肉なものだ。



◆終わり◆

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ