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さくっと読める? 異世界恋愛系短編集 5 (2025.1~)   作者: 四季


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悲しいことが

詩のような作品です。

悲しいことが

あまりにも多かった

悲しいことが

あまりにも多かったね


ああ

どうしてだろう

わたしは

あの頃上手く生きられなかった


もっと真っ直ぐに

もっと純粋に

綺麗なだけの心で生きていれたから

無垢な天使の羽根を

抱き締めるように

幸せな明日

幸せな未来

それだけを手に入れられたのかな


どこで間違えたのだろう

考えて考えて

それでも答えなんて出ないから

きっと答えなんてないんだろう


……どこにも


悲しいことが

あまりにも多かった

悲しいことが

あまりにも多かったね


ああ

なぜなんだろう

わたしは

いつも上手く選べなかった


過ちが多すぎたのかな

それがなければ

もしかしたら

また今とは違った今が

この手の内にあったのかな


……なんてね


そんなことを思っても

もう手遅れなんだ

もう無意味なんだ

過ぎ去った日々は戻らないから

どうしようもない


冷たい雨を浴びながら

悲しみを抱くよ


悲しいことが

あまりにも多かった

悲しいことが

あまりにも多かったね


ああ

どうしてだろう

わたしは

あの頃上手く生きられなかった

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