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さくっと読める? 異世界恋愛系短編集 5 (2025.1~)   作者: 四季


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252/548

生きるとはそんなもの

詩のような作品です。

淡い期待重ねて

無意味なことと知りながらも

欲しいものを手に入れるため

何度も空へ腕を伸ばした


掴みたくて 掴めない


抱き締めたくて 抱き締められない


生きるとはそんなもの


生きるとはそういうこと


儚い愛求めて

不可能であると知りながらも

欲するものを口にするため

何度も舌で触れる金平糖


とろけるような

そんな時間が

そんな経験が

ただ一つだけでいい

ただ欲しかった


けれどもそれは

簡単なことではなくて

どうしてもそれは

難しい方向へばかり

向かっていってしまうもの


淡い期待重ねて

無意味なことと知りながらも

欲しいものを手に入れるため

何度も空へ腕を伸ばした


ああ 無意味


ああ 無益


それでも

欲しいものは欲しいまま

愛しいものは愛しいまま

どうしても

欲しいものは欲しくないにはならず

愛しいものは愛しくないにはならない


愚かなことと知りながらも

淡い夢ばかりみてしまう


掴みたくて 掴めない


抱き締めたくて 抱き締められない


生きるとはそんなもの


生きるとはそういうこと

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