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さくっと読める? 異世界恋愛系短編集 5 (2025.1~)   作者: 四季


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結婚式が明後日に迫っているというのに……今になって婚約破棄宣言ですか? 滅茶苦茶過ぎませんか?

「あんたとの婚約だけどさ、破棄するわ」


 その日は突然やって来た。


「だってさ、あんた、ほんと面白くねぇもん」


 婚約者アンドローバーから婚約破棄を告げられたのは、ある平凡な春の日だった。


「一緒に生きていくとか無理だわ」

「……結婚式はもう明後日よ。本気で言っているの?」

「本気に決まってんだろ」

「ええっ……それはさすがに滅茶苦茶過ぎない?」

「うるさいな。やめるもんはやめるんだ、もうやめるって決めたんだ。で、もっといい女を探す」


 今さら何を言っているの? と思ったけれど、私たちの関係はそんなよく分からない流れで壊れてしまったのだった。



 ◆



 婚約破棄宣言から三日。

 私を含む一家はアンドローバーの死を知ることとなった。


 その日彼は街に出てナンパしていたそうなのだが、帰り道で大きな穴にはまって数メートル転落。その際、身体を強く打って。そのままあの世へ逝ってしまったのだそうだ。


 ただ、彼が善良な人でないことに早く気づけて良かったと今は思う。


 婚約破棄で迷惑をかけ、それでも反省することはなく、早速ナンパを始めていたなんて……あまりにも身勝手。


 そんな人と一生を共にしようとしていたなんて。

 もうとにかくどうしようもないくらい恐ろしいことだ。


 あのまま何もなく結婚していたらややこしい目に遭うところだった。


 そういう意味では、この展開で良かったのだと思う。



◆終わり◆

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