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さくっと読める? 異世界恋愛系短編集 5 (2025.1~)   作者: 四季


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232/548

どれだけ時が流れても

詩のような作品です。

あなたと離れて

それからもずっと

あなたを求めている

無意味なことねと

馬鹿にしたように嗤われて

それでもなお

この胸に残るあなたとの日々は

時が過ぎるほどに

より鮮明になるばかり

もっと器用に生きられたなら

きっとこの痛みも感じずに済むのでしょう


あなたと別れて

それでもなおずっと

あなたを欲している

馬鹿げたことねと

溜め息つかれたとしても

それでもなお

この胸に在るあなたとの記憶は

過ぎゆく時の中で

より美しく輝くだけ

もっと気楽に生きられたなら

きっとこの重いものも捨てて歩めるのかしら


春から夏へ

夏から秋へ


時が流れても

あなたとの過去は消えない


秋から冬へ


そして

また季節は巡る


冬から春へ


時は流れるけれど

あなたとの記憶だけは色褪せない


ああ

そうよ


あなたのこと

忘れるくらいなら


あなたのこと

消してしまうくらいなら


わたしそのものを無に還してしまいたい


春から夏へ

夏から秋へ


時が流れても

あなたとの過去は消えない


秋から冬へ


そして

また季節は巡る


冬から春へ

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