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なかなかそうもいかない
詩のような作品です。
別れしな
つまらない嘘をついた
あなたの横顔
今でも覚えている
今でも忘れられない
もっと器用に
覚えていたいことだけを覚えて
忘れてしまいたいことは忘れられたなら
きっと器用に
生きられるのだろうけど
なかなかそうもいかないのが現実で
別れしな
くだらない嘘をついた
あなたの瞳を
いつまでも覚えている
いつまでも忘れられない
もっと自由に
考えたいことだけを考えて
捨ててしまいたい記憶は捨ててしまえたなら
きっと自由に
歩めるのだろうけど
なかなかそうもいかないのが人生
生きることって難しいなって
たびたび思うけれど
それでも生きている限り歩み続けるしかないから
生きることって疲れるなって
思いながらも生きてゆくのが
人なのかもしれないと思う夜もある
もし願いが叶うなら
もう少し器用に
もう少し自由に
生きてみたい
歩んでみたい




