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さくっと読める? 異世界恋愛系短編集 5 (2025.1~)   作者: 四季


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つまらない嘘をついたわね、貴方。~私はすべてを知っているので貴方が何を言おうとも騙されません~

 つまらない嘘をついたわね、貴方。


 でも私はすべてを知っている。

 だって見たんだもの。

 あの夕暮れの街で貴方が私の知らない女性と二人腕を絡め合いながら歩いているところ。


 それなのにこちらから話を聞いてみれば「何を言っているんだい?」なんて言って。


 よくそんなことが言えるなと思うわよ。

 まるでそれが当たり前であるかのように、異性とあんなに親しげに寄り添い合っていた人間が。


 何も知らないふりをして……。


 でももういいわ。

 これから先は貴方には期待しない。


 ただ、復讐はしっかりとさせてもらうから、その点は覚悟していて。


 人を傷つけて。

 自分勝手なことをして。


 それで幸せになれるなんて思わないで。


 他者を傷つけた人間には幸せになれる未来なんてないの。当然でしょう。そうでなければ世界は間違っている。好き放題して、周囲への迷惑も考えず、そんな人間が純粋な意味で幸せになれるとしたらおかしな話。


 神様なんて信じてはいないけれど、でも、もしこの世界の片隅に神様という存在が本当にあるとしたら――神様はきっとすべてを見ていて知っている。


 だから行いに相応しい結末を与えるの。


 善き者には明るい未来を。

 悪しき者には陰りばかりの未来を。


 分かるでしょう?


 いつか必ずその時はやって来る。

 だから楽しみね。


 その時貴方はどんな顔をするのかしら。



◆終わり◆

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