表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
さくっと読める? 異世界恋愛系短編集 5 (2025.1~)   作者: 四季


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

220/548

婚約破棄された瞬間助けの手を差し出してくれた彼と……。~常にハッピーエンドを目指します~

「お前はみっとない女だ! よって、婚約は破棄とする!」


 私が婚約している男性ルルテット・アングーロオ・ティフォフォニックスはある晩餐会にて突然そんなことを宣言してきた。


 参加者誰もが戸惑いを隠せていない。

 だがそれも無理はないことだろう。

 なんせあまりにも唐突に発生した出来事だから、誰も想像できなかったような展開だから。


「ルリス、お前は本当に品がない。みっともないの極み。そのような女と付き合っていく気は俺にはない」


 彼は平然と私を侮辱するけれど。


「――では私が彼女をいただきましょう」


 ちょうどそのタイミングで謎の男が現れて。


「な、何だ、お前は」

「隣国からたまたま来ていたしがない旅人ですよ」

「嘘つけ!」

「ふふ。ま、何とでも言っていただいて問題ありません。その程度のことは些細なことです」


 この手を握ってくれる。


「一旦ここを出ましょう」

「あ……は、はい」


 切り捨てられた瞬間は孤独だった。

 でも手を握ってくれる人が現れて。

 ほんの数十秒くらいのことではあるのだけれど、急に心強さが感じられて、一気に勇気が湧いてくる。



 ◆



 あれから数年、私はあの時助けの手を差し出してくれた男性と結婚した。


 彼は本当に隣国の人間だった。

 その点には偽りはなく。

 けれどもその位は想像していたものとも言っていたものとも違っていて、彼は実はかなり高貴な家の子息であった。


 ただ、身分さはあれど感情は重なっていて、しかも確かなもので。


 なので私たちは結婚するに至った。


 一方ルルテットはというと、あの後歴史的犯罪者とも言われている正体不明の男『パンツ脱がしカメーン』に襲われてパンツを脱がされそこを知り合いにたまたま目撃されてしまいそれに関する負の噂を流されたために社会的に終わってしまったそうだ。



◆終わり◆

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ