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さくっと読める? 異世界恋愛系短編集 5 (2025.1~)   作者: 四季


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涙がこぼれ落ちて

詩のような作品です。

涙がこぼれ落ちて

それはいつか川になるでしょう

数多の悲しみは

いつも人々の心と共に在る


どんな道を歩んでも

避けられない悲しみはあり

流れた涙の雫

それは大地を濡らし

深くまで潤いを与えるのでしょう


そうしていつの日か

地面から芽が出るのなら

無意味なことなどありはしないと

いずれはそう微笑むことのできる日が

やって来ることでしょう


ああ

どうしても

避けられない運命なら

ただ受け入れ

生きてゆくしかない

歩むしかないのだと

頭では理解しているはずなのに


ああ

どうしても

受け入れたくないと

嘆き悲しむ精神の愚かなことと

誰かに指摘されてもなお

心では理解することができない


無意味な悲しみなら

無意味な苦しみなら

手にしているものすべてを

少しでも早く手放してしまいましょう


そうすれば

もう二度と

悲しむことはなく

苦しむこともない

冷たいようでもそれが現実で

虚しいようでもそれが唯一の答え


手にしているものに

縋りつかなければ

失う痛みなど最初から感じることなく

ただ無になって

ただ空気のように

生きてゆくことはできるのだから


涙がこぼれ落ちて

それはいつか川になるでしょう

数多の悲しみは

いつも人々の心と共に在る


拭えぬ悲しみはいつも

心のすぐ傍に寄り添っている……

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