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夢の中でさえ涙を流していた
詩のような作品です。
あなたに婚約破棄された日のこと
今でも鮮明に思い出せる
あの時はただただ悲しくて
夢の中でさえ涙を流していた
あんな思いはもうしたくないと
強く強く思う
だってそうでしょう?
あんな風に傷ついて
朝から晩まで
泣いていなくてはならないくらいなら
最初から出会わなければ良かった
そうすれば
悲しくなることも
傷つくことも
すべて避けられたのだから
そう思うのは普通でしょう?
あなたに別れ告げられて
まるで手足を失ったかのよう
心は折れて
何も見えなくなり
ただ暗闇の中に独り
じっとして
佇んでいる
今にも消えてしまいそうな気持ちで……
あなたに婚約破棄された日のこと
今でも鮮明に思い出せる
あの時はただただ悲しくて
夢の中でさえ涙を流していた




