何度だって問いかけていたい
詩のような作品です。
わたしを捨てて
わたしを傷つけて
それであなたは本当に幸せになれたのかしら?
問いかける意味なんてない
それでもいつまでも
何度だって問いかけてみたい
いつの日かあなたが
その命を使い終える時まで
いつまでもどこまでも
何度だって問いかけていたい
愛していると囁いたのは
確かにあなただったのに
愛せないと言いきったのも
確かにその口だった
わたしにはあなたがよく分からない……
淡い期待も
柔らかな恋心も
泡になって消えた
過去の泉に
深く沈み込んで
もう想えない
もう愛せない
わたしの心はとうに壊されたのだから
そして
あなたにも
幸せな未来など
訪れはしない
わたしというものの
破壊と共に
あなただけが笑うこと
あなただけが幸せでいられること
そんなことは
決して許されない
そうよ
あなたには
最高の世界など
届けられはしない
わたしのすべてを
壊すことで
あなただけが笑えること
あなただけが幸せになること
そんな道は
決して現れない
わたしを捨てて
わたしを傷つけて
それであなたは本当に幸せになれたのかしら?
問いかける意味なんてない
それでもいつまでも
何度だって問いかけてみたい
いつの日かあなたが
その命を使い終える時まで
いつまでもどこまでも
何度だって問いかけていたい




