ある朝起きたらあなたがいて
詩のような作品です。
ある朝起きたらあなたがいて
もうお別れだよって告げてきた
なんてことのない平凡な一日の幕開けに
いつの間にか仕組まれていた
棘だらけの爆弾
寝起きに重大なことを告げられたら
どうしても言葉を紡ぐことができない
頭がまだ上手く回っていないの
だからこんな風になってしまうの
仕方ないことよ
寝起きなんだもの
でもきっとあなたも
それを狙っていたのでしょう?
まだ何も考えられない頭でいるわたしになら
告げても反撃されないって
そう思って選んだのが
このタイミングだったのではないの?
そうよね
そうでしょうね
だって
そうではないなら別のタイミングでいいじゃない
大切なことを告げる
それに相応しい状況なんて
数えきれないくらい
いくらでもあるのだから
相手が寝起きである必要なんてないはず
そうでしょう?
子どもだって分かるわ
ああでも残念だったわね?
あなたがそういうことをするなら
わたしだって黙ってはいない
棘には棘で
爆弾には爆弾
やられたことはやり返すのが
この世界における常識
いずれあなたは痛い目に遭うことになる
ある朝起きたらあなたがいて
もうお別れだよって告げてきた
なんてことのない平凡な一日の幕開けに
いつの間にか仕組まれていた
棘だらけの爆弾
けれど
もしそれが爆発しても
撥ね返すだけのものを
わたしは持っているわ




