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さくっと読める? 異世界恋愛系短編集 5 (2025.1~)   作者: 四季


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虐めてくる婚約者とはさっさと離れたいですよね。~さよならは唐突に~

 婚約者である彼ダザルスはいつも私を虐めてきていた。


 彼は私を一人の人間として見ていない。

 それゆえ常に見下していて、また、意図して貶めるような言葉をかけてくるのだ。


 悪意はない、なんて、生温い話ではない。


 彼の行動は悪意に満ちている。少なくとも私と接する時には。彼はいつも私を傷つけることを考えている。そして思いつく限りの嫌がらせをしてくるのだ。心ない言葉をかけてきたり、こちらが不快になるようなことをしてきたり、困らせようとしてきたり、など。


 加えて、そこまでしておきながら関係を終わらせたいというわけではないというのがまた厄介で。


 離れたいのに離れられない。

 そういったことになってしまう。


 関係を終わらせたいのならそう言ってくれれば良いだけなのに……。




 ダザルスとの別れは突然やって来た。


 というのも、借金返済を求める屈強な男に夜道で捕まり殴られたことで落命したのだ。


 また、それによって、私たち二人の婚約は破棄となったのだった。


 それにしても……彼は借金していたのか……。


 その時に初めて知って青ざめた。

 もしこの事件がなかったら、私は、何も知らないままで借金のある男性と結婚していたのだ。


 想像しただけでも吐いてしまいそうだ。

 何という恐ろしいことだろう。


 だが最悪の事態は免れた。


 ここからは自由。

 もう何も恐れる必要はない。


 私は私の道を行こう。



◆終わり◆

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