わたしにとっては
詩のような作品です。
あなたとなら
どこまでも歩めると
あなたとなら
どこまでも行けると
信じたのは
あなたと過ごす日々が
わたしにとっては特別なものだったから
たとえ
血濡れの道を行くとしても
あなたとなら
きっと……
そう信じられたのは
いつもあなたがわたしへ
優しい視線を向けてくれていたから
すべてを受け入れるような
すべてを受け止めるような
そんなあなたの目が好きだった
だから信じた
あなたとならどこへでもゆける
あなたとなら怖いものなんてない
定めというこの人生
屍を越えてゆく道
それでもあなたなら受け入れてくれるのではないかと
そんな夢をみた
呆れるほどに愚かで
けれども
呆れるほどに幸せな夢
いつまでもみていたかった
そんな夢を
けれども人はいつか
前へ進まなければならない
立ち止まることは
安らぎに浸ることは
許されることではない
特にわたしのような人間だと
ゆえに
わたしは進まなければならない
たとえ
愛しい人に否定されたとしても
それでも進むのがわたしの道だから
きっと
それは生まれたときから決まっていたこと
誰にも理解されずとも
誰にも寄り添ってもらえずとも
突き進む外ない
あなたとなら
どこまでも歩めると
あなたとなら
どこまでも行けると
信じたのは
あなたと過ごす日々が
わたしにとっては特別なものだったから




