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さくっと読める? 異世界恋愛系短編集 5 (2025.1~)   作者: 四季


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酷い雨の日に婚約破棄され絶望した私はこの世を去ろうとしたのですが……その先で奇跡的な出会いに恵まれました!?

 婚約者から婚約の破棄を告げられたその日は酷い雨だった。

 悲しみの涙が大地を打ち付けるような音が響く。

 瞬間的にかなりの衝撃を受けていた私は、正気を失ったと言っても過言ではないような精神状態で、それゆえ死を選ぼうとした。


 崖から落ちれば流れのままに死んでしまえるだろう――。


 その時は視野が狭かった。だからまともな思考は失っていた。それゆえ考えることができていなかった。飛び降りたその先のことなんて。


 ――けれども私は助かった。


 最初はがっかりした。


 ここまでやっても生き延びてしまった、と。


 ただ、私を救ってくれた青年と顔を合わせた瞬間、なぜ生き延びたのかが分かった気がした――というのも「この人と生きたい!」と強く思ったのだ。


 その後私は彼と同じ屋根の下で暮らした。

 愛しい人との日々はすべてが輝いていた。


 そして後に彼と結婚。


 酷い雨降りの日。

 突然の婚約破棄。

 絶望の雷に打たれて。


 けれども、それがあったからこそ出会えた私たち。


 あの辛い経験も今なら糧となったと笑える。


 ちなみに元婚約者の彼はというと。

 あの後、軽い気持ちで森の魔女に痴漢をしようとしたが失敗し、怒った魔女に魔法で切り裂かれこの世を去ったそうだ。


 ……絵に描いたような情けない最期である。



◆終わり◆

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