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さくっと読める? 異世界恋愛系短編集 5 (2025.1~)   作者: 四季


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婚約破棄のその後で。〜すべての出来事が今の私を作っているのですね〜

 今から一年ほど前のことだ。

 将来を誓い合っていた婚約者である男性から「君と生きる気はなくなった」なんて急に言われて婚約破棄されたのは。


 その時はかなりショックだった。


 ……だってそうだろう?


 私は彼と生きてゆくものと思っていたし、彼もその未来を受け入れ誓ってくれていたのだ。だから二人で行く未来は確かなものなのだと思い込んでいた。それが私の人生なのだ、と。何の疑問も抱かずにいたのだ。


 それが急にそんなことになって。


 関係の終わりが。

 さよならを告げる時が。


 唐突にやって来たものだから、ショックを受けずにはいられなかったのだ。


 ただ、それから時が過ぎてゆく中で、徐々に落ち着きを取り戻し――花を育てたいという夢を見つけたこともあって、気づけば前向きに歩んでゆく心を取り戻すことができていた。


 今は彼に感謝している。


 彼のおかげで今の私がある――ある意味そうとも言えるのだと、そう考えているから。


 生きてきた道に無駄なことなんてきっとなかったのだ。


 ……そう、きっと。


 すべての出来事があって、今の私がある。


 ちなみに元婚約者である彼はというと。

 あの後親しくしていた女性にある時急にふられたそうで、現在は心を病んで自宅で療養しているそうだ。

 ただ、回復傾向はないとのことで。

 いつか治るのか、いつか健康を取り戻せるのか、その辺りは完全に不明だそうだ。


 ……色々あったけれど。


 結果的に幸せになれたのは彼ではなく私だったようだ。



◆終わり◆

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